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shokonote
『リトルキャプテン』 44 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜
バトンの休日はいつも散歩から始まる。バトンは週に一度思考の整理をしていた。来週の予定や来月の予定をある程度組み立て、どうやって面白い日々を過ごそうか妄想するのであった。これらは自分に対する「やるべきこと」とか「義務や強制」ではなく、「こうであったら嬉しい」「〜だったら楽しそう」といった遊び心があるようなものばかりだ。これが意外にも良い未来を作り出すことをバトンは知っていた。
バトンは来週のジョーイの誕生日に、自分の作った詩をプレゼントしようと考えていた。以前ジョーイが作った「宇宙の庭」という詩に感化されたことも理由の一つだった。散歩を終えて家に帰ってきたバトンは、書斎でペンを走らせた。「よし、できた」ジョーイにプレゼントする詩が完成した。
「
揺れながら揺られながら
こだわりを持つことで新しい自分が作られる。
こだわりを失くすことで新しい自分が作られる。
偉大な賢者に習おう、我流は危険。
既成概念を捨てよう、真実の探求。
人生を逆算して生きる、死から生へ向かう。
地球という舞台に感謝、おかげで物語が生まれる。
ヤナギのような心で、どんな風をも楽しんで。
物事にとらわれず、何事も決めつけず。
揺れながら、揺られながら。
」
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