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sinkeylow
『リトルキャプテン』 15 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜
第二章 もう一つの世界
「ピンポーン!」バトンの家のチャイムを押したジョーイはガチガチに緊張していた。テレビで豪邸に住む有名人の家を紹介するコーナーがあるが、この家の外観を見たジョーイはそれ以上のスケールを感じた。「ガチャ」玄関の扉が開いた。キャップ帽を逆にかぶり、キャンディーを口にくわえた少年が出てきた。顔はまん丸で太っている。「あの・・バトンさんは?」ジョーイが遠慮がちに尋ねた。「あ!ジョーイ君?バトンさんから聞いてるよ、さぁ入って」ジョーイは照れながら玄関に足を一方踏み入れた。そしてバトンの家の玄関が、ジョーイの部屋の何倍もの大きさであることに驚愕した。
「僕の名前はリック、よろしく!」ジョーイのリックへの第一印象は、「食べることばかり考えてそうな食いしん坊」であった。ジョーイはリックに案内されながら、バトン達が集まっている部屋へと進んだ。「一体いくつ部屋があるんだろう?」ジョーイは部屋数の多さにびっくりしていた。廊下の壁には大きな絵がいくつも飾られ、天井にも数か所ピカピカのシャンデリアが設置されていた。二人は大きな扉がついた部屋の前までやってきた。「みんな来てるから後で紹介するね」リックは言った。「ガチャ・・」大きな扉がゆっくりと開いた。ジョーイは基本人見知りなので、初対面の人達と話すのが少し不安だった。だがその不安は、この後一瞬で消し飛ばされるのであった。
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