『リトルキャプテン』 35 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜
翌朝ジョーイは目覚まし時計より早く起きた。こんなことは滅多にないことだった。そしてなぜか「ノートに何かを書きたい」という強い衝動に駆られていた。ジョーイは机に向かった。すると、溢れるように言葉がどんどん頭に浮かんできた。忘れないように、すぐペンでノートに書きつけた。ノートのあちこちに散りばめられた言葉をつなぎ合わせたりしているうちに、まとまった一つの詩のようなものが出来上がった。その詩ができた瞬間ジョーイは大喜びした。詩なんて書いたこともなかった自分が、たった今自然に作り出せたことに驚いた。そしてその詩の出来栄えも、かなり満足できるものであった。
「
宇宙の庭
心の中には種がある、水は毎日少しずつ。
焦る気持ちと裏腹に、ゆっくりじっくり育ってく。
花が一つ咲いたなら、宇宙に庭を作ろうか。
誰に何を言われても、一人一つの庭だから。
思うがままに作ればいい、感じるままに作ればいい。
少し飽きてきたのなら、星を眺めて休もうか。
今の時代と言うけれど、それは僕らに関係ない。
無限の個性と可能性、宇宙規模のアイデンティティー。
心に愛と栄養を、未来に光と微笑みを。
」
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