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shokonote
『リトルキャプテン』 41 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜
「そのコーヒーを飲み終えたら・・・」男はメアリーに話しかけた。「そのコーヒーを私が飲み終えたら警察に電話してください」メアリーは「ドキッ」とした。「もう気付いているとは思いますが、私はあの時の強盗犯です。今日はお金と指輪を返しにきました」男は自分のカバンから封筒と指輪を取り出し、カウンターの上にそっと置いた。「警察に捕まる前に、一つだけあなたに聞いておきたいことがあります」男は話を続けた。
「なぜあなたはご主人の大切な指輪を私に渡したんですか?」メアリーは気持ちを落ち着けてから、ゆっくりとその理由を男に聞かせた。メアリーの不思議な話を聞いた後、今度は男がこの半年間に起きた出来事をメアリーに話し始めた。どん底の自分を助けてくれた友人がいたこと。新しい職場を紹介してくれた人が現れたこと。自分がやった罪を隠し続けて毎日を過ごしてきたこと。警察に自首しようかどうか何度も考えたこと。
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