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sinkeylow
『リトルキャプテン』 30 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜
バトン家の廊下で会話をしたジョーイとジーナは、すっかり打ち解けてパーティールームへ一緒に戻っていった。部屋へ戻るとみんなはデザートタイムを楽しんでいた。ジョーイはお皿にてんこ盛りのデザートを乗せたリックを発見した、「あれ?」ジョーイはふと思った。「リック君は何でここにいるんだろう?」ジョーイから見て、リックはただの高校生にしか見えなかった。その時マーク弟がリックに声をかけた。「ねえリック!次のイベントはどこでやるの?」「一週間後にサクセスホールでやるよ」二人の会話を聞いていたジョーイはまたまた驚かされた。なんと、リックは先月デビューしたばかりの高校生ラッパーだったのだ。
パーティーは朝まで続いた。みんな楽しく賑やかに、最近の出来事を話したりこれからの未来を語り合ったりした。ジョーイは心底パーティーに参加して良かったと思えた。こんな世界があったとは夢にも思わなかった。ここにいる人達はみんな自分の好きなことをやって成功している。充実した毎日を手に入れている。ジョーイはこの時一つの疑問を抱いた。「どうしてこの世界には幸せになれる人となれない人がいるんだろう?」
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