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shokonote
『リトルキャプテン』 34 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜
「好きなことをして幸せになれますように」これがジョーイのお願い事だった。バトンに言われたことをジョーイはすぐ実践した。少し前のジョーイなら、すぐ行動に移せなかったはずだ。これもメアリーやバトン、パーティーに参加していたみんなとの出会いによって、ジョーイの心が変化していったからだった。それから一週間が過ぎたある夜、ジョーイはいつもより夜更かししていた。時計の針が0時を差し、日付が変わった。ジョーイは幼稚園時代に、母親によく絵本を読んでもらったことを思い出していた。ジョーイは当時絵本に夢中だった。小学校低学年の時、「大人になったらやってみたいこと」というテーマで、ジョーイのクラス全員が作文を書いた。その時ジョーイが書いた作文の題名は「素敵な物語を作りたい」だった。ジョーイは、自分が物語を作ることに興味があったことをすっかり忘れていた。今ジョーイの心には迷いが全くなくなっていた。「よし!僕の具体的な夢は、素敵な物語を作るにしよう。これから僕は最高の物語を作るぞ!」静かな部屋にジョーイの声が響き渡った。
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