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『リトルキャプテン』 20 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜

 リードは驚いた。確かに手紙をタイムカプセルに入れる当日、父親が事故にあい学校を早退したのを思い出した。そう、結局自分は手紙を入れてなかったのだ。それより何より、スコットが自分の代わりに手紙を書いていたことにびっくりした。また、当時コメディアンになる夢をスコットにも話してはいたが、あくまで自分だけの夢だったので、スコットに一緒にやろうと声をかけた事は一度もなかった。「今スコットは何してるんだろう?・・・そうだ・・もうすぐ高校卒業のはずだ!」その日リードはスコットの連絡先を探し出して電話をしてみた。たまたまスコットは家にいたので、かなり久しぶりに二人は言葉を交わすことになった。スコットはこう言ってきた。「リード!中学、高校とコメディアンになるための練習をたくさんしてきたんだ!もうすぐ高校卒業だから一緒にコンビでも組まない?」リードはあふれる気持ちを抑えることができなかった。スコットが自分の夢を信じ続けてくれていたことに胸が熱くなったからだ。必然のような偶然、偶然のような必然の出会いがこの世界にはある。この日から2マークの快進撃が始まってゆくのであった。







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