『リトルキャプテン』 21 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜

　ジョーイはマーク兄弟と一緒に美味しい料理を食べながらパーティーを楽しんでいた。そして、次にジョーイに声をかけてきたのは「カリスマ塾長」と紹介されていたデニーだった。マーク兄弟との気さくな会話とは真逆で、知的な話題で話をすることになった。「ジョーイ君、僕はこの国の教育を変えるのが夢なんだ。この国は大切なことを青少年に何一つ教えていないからね」「大切なことってなんですか？」ジョーイは質問した。「大切な事は三つ。お金、セックス、話し方さ」ジョーイはセックスと言う言葉を聞いて頬を赤くした。この話題はジョーイには少し早かったようだ。「人間が生きてゆく上でこの三つはとても重要なんだ。ジョーイ君も興味があったら僕の塾を見学しに来なよ。いつでも大歓迎だから」デニーはインテリ風な話し方だが、ゆっくりと明確に話をしてくれるのでジョーイはとても話しやすく感じた。　

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