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am 6:22 11/12/2024 那珂川町馬頭広重美術館(隈研吾設計)に想う
朝陽の反対側の連山。夕焼けより優しい…
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お天気に誘われて、かねてから気になっていた「馬頭町広重美術館」の老朽化を見に行く。
世界的に名を馳せている建築家隈研吾氏設計です。
美術館全体は、地元産の八溝杉による格子(ルーバー)に包まれ、時間とともに移りゆく光によってさまざまな表情を見せます。内装にも地元の材を使い、壁は烏山和紙、床は芦野石を使用しています。
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15年前に観た時は潔い竹と屋根と空の面積に驚いた。
しかしながらこの度見ると、灯りの和紙は光焼けし、八溝杉はところどころ腐って落ちて空いている。
栃木には他に石の美術館など幾つか隈研吾氏の設計の建築物がある。
栃木県の仕事を引き受けられた時のエピソードを学芸員の方からお聞きした。
杉は北欧など乾燥した気候風土の国々では美しいシルバーになる。
知人のスウェーデン人も祖父の代からの木造のカントリーハウスを維持している。
海苔やお煎餅は日本と逆に缶にしまってないと乾燥してパラパラになってしまう。茶道に使う茶筅を奥さまがドレッシングにとのアイデアでしたが、すぐに幅をもってひび割れた。
髪の毛は日本では湿気で癖毛が落ち着きませんが北欧ではサラリとして気持ち良く過ごした。
ツーリストで何ヵ国回っても住んでみないとわからない事もある。
また、鉄道デザインの国際コンペで賞を取った宝積寺駅(栃木県)この駅舎は商工会議所が隈研吾氏に依頼したそうです。
駅の階段上の見事な木製レリーフ。中の電気が切れたらどうして取り替えるのだろうか?頭をよぎった。
隈研吾氏は小さな行政、施主の管理を考えたのだろうか。
那須町の「石の美術館」も小さな町の個人の石材の会社です。
先頃出掛けた時はしばらくお休みをして改修をしているとの事でしたが、忙しいので現地にいらっしゃるのではなくオンラインですと言われた。
建築家の仕事とは…
勿論「経年劣化」や「経年美化」と言われる事もあるが…
折しも、那須塩原市の市庁舎を隈研吾氏に設計を依頼してそのシンポジウムがあり参加した。
市長は「世界の那須塩原市になる。市長になって良かった」と素直な気持ちを吐露された。
参加者の中に木材を外に使う事を指摘されましたが、世界は木を使う建築が多くなったと答えられた。
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那須町には1994年東京建築賞優秀賞を受賞した「ニキ美術館」があった。
ニキ・ド・サンファルの作品のプライベートコレクション(ニキ本人とその作品を敬愛してやまないYoko増田静江)のために建てられた。
車で15分で自然の美しい庭と現代アートに勇気づけられる。
それも移住の理由でした。
ところが「ニキ美術館」は影絵で知名度のある藤城清治氏が買い取られて名前が変わりました。
今年100歳の偉業はこれも若い編集長に変わりリニューアルされた「暮しの手帖」にこの度紹介されています。 『100歳おめでとう 影絵作家 藤城清治』
那須町と那須塩原市をつなぐ晩翠橋を渡った河畔(那珂川)には目を惹く建物を建てられました。
まさに100歳!
凄い話です。
是非、隈さんも100歳迄お元気で世界中の自作の建物を見回っていただきたいです。