蝋細工のような銀竜草(ギンリョウソウ)から「西の魔女が死んだ」に至るまで
全体が透けるように白い「ギンリョウソウ」
林の中で出会うと妖精に会ったようで話しかけたくなります。
葉緑素を持たず菌類に寄生して栄養をもらう腐生植物で、高さ10センチ前後。
退化した鱗状の葉に包まれた姿が竜のようで、その名が付いた。
日の当たらない場所で白い姿を浮かび上がらせることから「ユウレイタケ」の別名を持つ。
「菌従属栄養植物」の1種で、ベニタケ類の菌糸から栄養を得ている。
他の植物のように地上に姿(茎、葉)がない。
特に光を必要としないため、暗い森の中でも暮らしていけます。
地上部に植物体が現れるのは、花を咲かせ、実をつけるための約2か月間だけ。
不思議な事に林の中では群れになりかたまりになっていますが、あちらこちら点在しています。
植物と言うより妖精、オブジェに見紛う理由です。
昆虫が種子散布の役割を担う例は、種子そのものをアリ類に運ばせる例を除いて知られていなかった。
熊本大学大学院先端科学研究部のグループは、ギンリョウソウ(ツツジ科)がモリチャバネゴキブリに果肉を提供するのと引き換えに種子を散布してもらうという 相利共生関係にあることを発見した。(夜行性のゴキブリを二年間観察した)
「ギンリョウソウは、ゴキブリに種子を散布してもらう植物だった!」
ゴキブリによって種子散布される植物は、世界初の報告となる。
また、種子散布者が飛べないアリではなく、飛べる昆虫であるという点においても、初めての発見例となる。(森林文化協会)
「西の魔女が死んだ」梨木香歩
ギンリョウソウが本の中に出てくる。
「西の魔女が死んだ」は映画化されたようです。
赤松林ウォーキング→ギンリョウソウ→ベニタケ類の菌糸から栄養→モリチャバネゴキブリ→本/西の魔女が死んだ→映画/西の魔女が死んだ
知らないことを知ると世界が広がっていきます。
A sunny afternoon in May.