■ 香りと形状がすぐにイメージされます。それから・・・食べてみて!
秋の風を感じるようになる頃、青々と茂る葉・茎の根元からほっこりを顔をだした芽を掘り出して、摘み取ったものが紅紫色の特徴的な形をした「ミョウガの子」
しばらく水に放っておくと黄色の蘭のような花が咲きます。(画像)八百屋の店先では出会いません。藪のように落ち葉が重なっていると根元をカサコソと探すのが楽しみです。
特徴のある茗荷の形はよく知られていますが、ミョウガをデザインした家紋もあります。ユーモラスで気に入っています。
「抱き茗荷紋」という名前が付いています。
「ミョウガを食べると物忘れをする」という古い言い伝えがありました。これはお釈迦様の弟子に物忘れの名人がいて自分の名前も覚えられなかった人でした。その弟子が亡くなりお墓から生えてきたのが茗荷だった。それが俗説になった。
夏の薬味の大葉・生姜とともに・・・「冷ややっこ」には刻んで、水に晒してたっぷり乗っているのが景色(夏の風物詩)となっています。
輪切りか縦に千切りの方が美味しそうか・・・いつも悩みますが千切りでおさまっています。
みょうがを使ったレシピも家庭によりさまざまに広がりがあります。
「みょうがの甘酢漬け」が好きです。一夏に何度も作って。度に調味料を少しづつ変化させます。自生を沢山いただくと作り置きます。家の定番メニューの豆腐や昼食の蕎麦とも相性は良い。
大きいものは縦2~3に切ってサラッと塩を入れて湯通しします。口に入れた時、しんなりとして食べやすくなります。(12~15個程度)作っていた甘酢(酢1カップ・砂糖1/2カップ・塩小さじ2 枝松良枝 適宜)に漬けます。暫くすると酢でピンクに変化します。冷たくして夏の一品に最適です。箸休めの一品・みょうがご飯などメインデッシュを引き立ててくれます。
大きな葉や太い茎の割合に根元に出る小さい芽(子)です。知らなかった時は見逃して葉や茎だけ見つめていました。
都内の駅名「茗荷谷」は関東では珍しく”みょうがだに”と呼ぶそうです。いつの間にかどなたでも”みょうがだに”と口から自然に発音しています。濁音を避ける関東の例外です。呟いて"myougadani "