「モロッコインゲン」ネーミングのエピソード。嘘のような事実
普通に店頭で売られているモロッコインゲンを産直で買ってきた。
さやが平でデコボコのないインゲンです。
はて?モロッコとは…今日は使う前にいくつか不思議が出てきた。
「サヤインゲン」とはそもそもインゲン豆のさやが未熟な時を指しインゲン豆のさやを食べるために品種改良された。
さやえんどう・グリーンピース・えんどう豆は、同じマメ科エンドウ属。
同じ植物からなるこの3つの食材は、まさに家族のような関係にあります。 エンドウを、“さや”がまだ柔らかい時期に早採りしたものが「さやえんどう」。
その後、少し大きくなり未熟な状態の実(種子)が「グリーンピース」。
普通に豆を指す時は大豆・小豆・えんどう豆を食べる。
つるあり種とつるなし種にわけ、さらに品種改良されスジのないものが多く出回っているのが現状。
つるのある丸さやどじょういんげんと、つるのないやや小ぶりの丸さやいんげんが多い。
それにモロッコいんげん・平ざやいんげんがおもな種類。
モロッコインゲンの話は?
中南米原産で大きなインゲンで昭和初期にタキイ種苗株式会社が、当時流行りのモロッコを舞台にした映画にちなんでモロッコインゲンを登録商標にした。
市場に出回っているモロッコインゲンは目が点になりそうなネーミングでした。
その映画は『カサブランカ』(英語: Casablanca)は、1942年のアメリカ合衆国の恋愛ドラマ映画。
検索(モロッコインゲンの名前の由来)するとわかりました。
権利者は鷹揚に計らってくださって今はどなたでも使っています。
嘘のような誰も疑問に思わなかったのか…本当の話のようです。
正式名はヒラサヤインゲンだそうです。
私のはて?はわかりましたが…いささか拍子抜け!
何を言いたかったのか…
モロッコインゲンの調理の話しでした。
食べた時、さやがかたい(わずかな時期により)と残念なので先に食べやすい長さに切って少々茹でる。
千切り昆布と、スライスして冷凍にしている椎茸を鍋に入れて煮る。
昆布が柔らかくなったところでモロッコインゲンと手づくりコンニャクをちぎってさらに煮る(こんにゃく芋の話になるとさらに長くなる)
調味料は味醂と薄口醤油を適当に入れる(薄味に…)
仕上げに知人宅で採取した山椒の実をパラリと入れる。
山椒の実が味を深めます。例えばワサビやショウガより口に広がる独特の香りや山の物感!は想像力を高める。
関西の「ジャコメシ」にヒントを得て、この山椒はさまざまな料理に使っています。
枝を取って茹でて冷凍にしているといつでも使えます。アルミ箔に包んでいると香りを保ったまま次のシーズンまで持ちます。
葉は柔らかい時に採取して、佃煮にします。栃木県日光では特産品として売られていますが、その周辺の地域ではそれぞれ違った調理法をもっています。
姑から教わったり、年季が入り大変旨い。レシピなどない…
モロッコインゲンから山椒の実まで…ありがとうございました。
ヘッダー画像は、高原花豆の花。
オレンジ色の花に朝、クマバチが花の奥まで頭を突っ込んで蜜を集めるさまは健気で嬉しい…
受粉して貰って実が出来る。
土・太陽・水…ちょっとした事ですが暮らしが豊かになります。
ちなみに家は空が広い場所にあります。樹齢の嵩む(かさむ)ナラの林のレリーフに、反対側は連山が広がります。
気がつくとこの緑と青い空に日々支えられている。