「何もしない状態が一番よいと悟るために…」
日々泡のように浮きあがる事と機の前をnoteする。
タイトルは畏れ多くも100歳を過ぎた頃の篠田桃紅氏の言葉から…
100歳まで生きつくのはまだ遠い話しではあるが、現在微かにこの心境が理解できるよう…な気がする。
幸か不幸かPCの前に座って作業をする時代を生き抜いたのではなかった。
男子、武道。女子、嗜み(たしなみ) 行儀見習いの茶道・花道は、暮らしに今も潤いをもたらす。
基本、やりたくない事はやらなかった。やりたい事を最優先。
就職難の時代でもない。現在のワードでフリーランスを選んでいた。
作る・造る・創る
一般的には「作る」が用いられる。
「造る」は家や船など大きなものをつくること、また、酒を仕込むことに用いられる。
「創る」は創刊・創業・創作・創造・創立などのように、新しい物事をつくりだす意で使うが、製造・製作・育成・栽培などに関しては使わない。
大変分かりやすい解説です。
作ることが好きでやめられない!
造るには遠い。
例えば、食べる物を作る時はスーパーで材料を整えるより畑で野菜を作る。味噌は大豆を収穫して米麹を醗酵させて作る。
織物作品を創る時は天然繊維、木綿は種を植えて収穫してから糸を紡ぎます。染色は植物染料を使います。
なるべく原点に戻る暮らしは、何故を追求する(大袈裟ではなく、好奇心)
住まう環境は外国を含めて、家族の都合により、それに似合って転地が出来た。願えば叶うと思った。
プロダクトデザイナー(生産者)が収入を得るのは、技術を教えるか、作品を売るかどちらも人間が相手になる。
お教えするのも言葉を使い話しをするのが仕事です。
作品を創って入選・受賞歴、個展を重ねて売れる可能性が出る。
人にお願いして売って貰うとお話しはたくさんしなくても良い。
織る事は、より自分を知ることと切磋琢磨した。
希望が叶うと忙しくなる。
それも好きを仕事にする苦労が出てくる。
とかくこの世は…と必死になる事はただ織りたいものを織る。
こうして考えてみると作る人生には満たされました。
そこで、何故作りたいのかと問うと、つくらずには居られない。
正直、そのように誤魔化していました。
何が言いたかったのか…篠田桃紅は100歳まで生きることいろいろなことがわかって良かったと言う。
しかし、私が驚いた事に「結婚など博打(ばくち)のようなものに自分の人生は賭けられない。
結果ではなく…です。
時代も違いますが「そうですね」と納得します。
世界的に著名な篠田桃紅
日本の美術家、版画家、エッセイスト。
創る方(思想家だと思う)は文も書ける。100歳になってもなお姿は美しかった。
タイトルの "何もしない状態が一番いいと悟るために" に続く言葉
人間はあらゆることをする。
あらゆることが矛盾に満ちている。 生まれてから人はあらゆることをしないと、「無為」が「徳の至れり」だと悟れない。 そういうふうにできている。
「そういうふうにできている」でなお納得する。
「あと5年長く生きられたら、絶対おれは本物の絵師になれるのに……」
葛飾北斎 1760 -1849 →89歳
江戸時代に於いて亡くなる時、呟いた…そうです。
健脚で有名な北斎!鬼籍に入られても制作を続けられているに違いないと、小布施の天井画を観て思った。
わたくしの反省。