読書アプトプット#26「口に関するアンケート」
こんにちは。forEIgnです。
今回は、ホラー本「口に関するアンケート」についてアウトプットしていく。ネタバレ有りである。
今作は、過去にアウトプットした大人気ホラー作品「近畿地方のある場所について」の著者である背筋さん著の新作である。
今作は手のひらに収まるような小さなサイズで、しかも60ページ程度と非常に短い作品である。しかしながら、そこに感じる恐怖と驚きは凄まじいものがある。
作品の末尾にアンケートが設定されており、そのアンケートの設問によって、間接的に事件の真相が類推できる仕組みとなっている。
「近畿」のモキュメンタリーに続き、また新しい試みと発見を見せてくれる背筋さんの著作には脱帽だ。彼のインタビューを読んだが、文字に3色まで色が付けられるということで、文章内の表現に至ったという。実際に文字の色が変わる表現が、作中のある結末を暗示している。
コスパが良いと言って良いのか分からないが、非常に簡潔に楽しめる作品だった。