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自分の世界観を見つける1人旅 番外編

今回は息抜きがてらの番外編1人旅(のはずだったのに私のことだからそんなことはなく、、、笑)

きっかけはこれ。メンタル弱々になってた4月。休みのシフトをコロコロ変えてしまっていたくらい(軽いノイローゼに近い状態になっていたと思う)だったが、2連休したら別途長期連休とらなくてもいいくらいには回復した。

2連休中にふと思った。
「静かな場所に行きたい。とにかく静かになりたい。金沢行きたい。」

静か=金沢に行きついた理由は分からんけど、無性に金沢に行きたい欲が出てきてしまい、5月に連休とっていくことにした。

てことで、1人旅番外編、テーマ:静寂 スタート。
(初回の金沢編はこちらから)

金沢茶寮

金沢に着き、朝ごはんを食べて最初に向かった場所は自分で器に色を塗り、お茶も楽しめる金沢茶寮。

こちらでは金沢塗りという漆塗りで使う技法を用いた独自の塗体験をすることができる。

前回の金沢旅で石川・金沢の工芸品の良さに触れ、工芸品とスイーツの構成に、と考えていたところこちらを発見し、伝統技法の良さと現代になじむ見た目が私が求めているものに近しかった。

器を2種類、塗料の色を3種類選んでいく。淡い色からビビットな色、メタリックカラーまであり、結構迷う。最初、パステルカラー3種類で淡くてまとまりのある雰囲気にしようと思っていたが、見本品にあったグレージュっぽい色を使った作品に惹かれて、グレージュと黄色と淡い水色の3色に決定。(色名はもっと素敵な名前がついています)

塗って乾かして、を3回繰り返し最後に紙やすりで削って色を出していく、というやり方なのだが塗り方によって最後の仕上がりが変わっていくのが面白いところ。

私は最初は黄色を、その上から水色を重ねて黄色~黄緑~水色が移り変わるようにして、パステルカラーとグラデーションになるようにグレージュをのせて、鮮やかな黄色を使っていつつも淡く少しくすんだ優しい雰囲気になるように仕上げた。

1人で参加してたのが私だけだったので若干気まずかったが、店員さんが優しく教えてくださったおかげでいいものができた。

自分らしい感じに仕上がった気がする。

器が完成したらその場で洗ってお茶を入れてくれる。ここでは、オリジナルでブレンドした日本茶を、オリジナルのチョコレートと一緒に堪能できる。

お茶の入れる温度によって味わいが変わるのが面白く、1杯目は口当たりがまろやかでとろみがありお茶にない感覚を味わった。2杯目は入れる温度も上がっているためとろみは控えめで苦みが少し出てきた。

チョコレートは茶葉を砕いたものが上全面に乗っており、茶葉のザクザクした食感とガナッシュの苦く滑らかな口当たりの二面性を楽しめた。

お茶もチョコも美味しい。

パティスリーローブ花鏡庵・ビアンベイク

せっかくなのでスイーツ研究兼ねて以下の店に。

この店構えからケーキ屋だと分かる人はどのくらいいるのだろうか。

パティスリーローブ花鏡庵は、風情ある街並みにあるケーキ屋。ぱっと見、ケーキ屋に見えない。それもそのはず。かつて料亭だった町家をパティスリーに。

ビアンベイクは金沢にある焼き菓子専門店。新宿伊勢丹のフランス展にも出店していたが、行列出来ていて断念。どうせ1週間後に金沢行くからその時買えばいいやと思い訪れた。カヌレやクッキーを購入。カヌレ、牛乳のコクと外側カリッと中もっちりで美味いぞ、、、。あと焼き菓子にジューシーさって足せるんだ、、、(カシスのグラサージュ?を纏ったサブレが驚き、、、サクサク厚めのサブレに果汁のようにみずみずしいグラサージュの組み合わせ。満足感が大有り)

ビアンベイクの能登牛乳のカヌレ。

香林居

前回も泊っているので雰囲気が良いのは知ってる。奮発して前回より良いお部屋にしてしまった。後悔はない。

前回は1人で泊まるのにちょうどいいコンパクトな部屋だったが、今回は1人では贅沢すぎる広さ。でも部屋に雰囲気は変わらず落ち着く。グレー系の色使いがうまい。

ベッドに寝転んでプロジェクターで過ごす堕落なひと時、、、。
(やっぱこの空間には透明愛好家さんのプレイリストが良く似合う)


こういうお部屋に住みたい(笑)

と思いきや、さっき買ったケーキを黙々と食べながら考察をする。息抜きとは、、、?(笑)

それにしても買ったケーキが当たりだった。パティスリーローブ花鏡庵のシュシュとミミ。

シュシュ

シュシュは金継ぎを彷彿させるデザイン。和の見た目でありながら中はチョコムースにパッションフルーツムースやキャラメルソースと現代風。

ミミ

ミミはハズレなしのベリー系ムース。

どちらも思った以上のしっかり系のムースに硬めののクリームでありながら、味も甘すぎずバランスが良くとても美味しかったしぺろりと平らげた。(本当は加賀棒茶を使い家紋をイメージした見た目のカガ・ブレストも食べたかったが売り切れだったのか無かった。残念。)

透明なガラスの器に入ってるのも良き。

夜、ラウンジにてドリンクを頂いた。今回は桃と八角のシロップお湯割りとテイクアウトで季節の飲み物を。お湯割りの方は、相変わらず心と体に染み渡る甘さ。あったかいと甘さがぼやけてしまうがそれが心にガツンときて解きほぐされる。季節の飲み物はぶどうジュースにイチジクとシナモンをプラスしたもの。サングリアを思わせる複雑で大人な味わい。

豆乳苦手でも美味しくいただけた。

朝食は干し貝柱と豆漿粥に。癖のない豆乳に干し貝柱の旨味が溶け込んで優しくも満足感のあるお粥だった。

石川県立図書館

たぶん「静か=金沢」に行きついた原因。とにかく静かな環境で知識や情報にどっぷりつかりたかった。とにかく広い。一歩歩けば新たな情報が手に入る、そんな最高な場所。一日中居れる。何より椅子と机が至る所にあるので、気になった本を見つけては座って読んでみる、ができてしまう。最高。

なお、私は小説はほぼ読めない。(小説どころかドラマ、アニメ、映画諸々視聴できない。これらに影響されすぎて視聴するだけで疲れてしまうから。漫画はものによる。)

なので、私が読める本は限られている。メインはレシピ本、あとは手芸・工芸系の本だったり、ガイドブックだったり一部のエッセイ本だったり。むしろそれらにときめく人間である。

せっかく来たから1階から4階までぐるっと見て回ろう。そう決めて歩いては本読んで休んで、を繰り返した。圧巻の蔵書数。飽きることない環境。

様々な本に触れ、心がリセットされた。デジタルではなくアナログの情報にどっぷり触れるのもたまにはいい。

まるで天文台×図書館な空間

粋蓮

SNSで見かけて以来気になっていたバー。京都にある「bar 奥」に近しい重厚感ありながら和の雰囲気あるのが良いなと。とにかく和の雰囲気に弱い。

「bar 奥」と同じくいちごのカクテルをオーダー。いちごに白ワインとリキュールのカクテル。いちごは能登のものだそうで。その繋がりから震災の話だったり色々マスターとお話しした。楽しかった。

旅の締めにふさわしい1杯だった。

そういえば、モバイルバッテリーちゃんと使えたのかしら、、、?ゆっくりしてたら「若いからこういうの詳しいでしょ?」と買ったばかりのモバイルバッテリーを出してきて充電の仕方とか使い方が分からない、と。なので説明書読みながら使い方をレクチャーし、別途購入が必要なパーツも教えてあげた。うまく使えていたらいいな、、、。

その他

禄むすび

ひがし茶屋街にあるおにぎり屋さん。旅のどこかでおにぎりを食べないときが済まないので。卵黄漬けのおにぎりにからあげとみそ汁のセットで。卵黄漬けのおにぎり人気なのは知っていたがどこか避けてた。こんなにおいしいものだったのか。以来、好きなおにぎりの具材に卵黄漬けがランクインしている。

加賀麩不室屋

1日目の夕食。おかずから汁物、デザートまでごはん以外は全てにお麩が使われたお麩の御膳。お麩でこんなにバリエーション出せるんだ、と驚きである。

その他の食べ物たち

金沢着いて食べた近江町市場のうどん
北陸限定の抹茶クレープ。あんこに求肥に抹茶アイスと盛りだくさん。
駅にある鯛焼き。五郎島金時餡。ホクホクで美味しい。
ふらっと入った居酒屋で食べた金沢おでん。
あん肝って美味しいよね。

まとめ

人生2回目の金沢だが、訪れるたびに金沢は良いなと痛感する。京都とは違った伝統を活かした良さがあるから。

静寂がテーマでありながら、静寂と無縁な旅だった気がしなくもないが、、、。まあ、リフレッシュできたからいっか。でも、1回目の金沢旅で学べなかった和の感じを補強できたので学べたことも多かった。夜のひがし茶屋街歩けたのもでかい。昼も夜もひがし茶屋街は雰囲気良いよ、、、。

気になったのが、京都はベトナム人だったり中国人だったりアジア系の観光客が多かったが、金沢はヨーロッパ系の観光客が多かった気がする。観光地によって訪れる外国人が違うのも面白い。

もはや今後日帰りでいいから定期的に行きたい。ちょっと近所をふらっとの感覚で夜行バスで行き来して。

いい街だよ、金沢。