飽(あ)くまで争うが良い【歌詞】

歪(ひず)みが起きて、地が割れた

光が轟(とどろ)き、天は太陽を讃えた

私がここにいる

私はここで叫ぶ

俯瞰(ふかん)してるのは世界の絶唱

誰も彼もが私に気付け慄(おのの)き本能が危(あや)ういと震え鳥肌が立つ

私の声が体の芯を貫く刃となって、傍観者たちは倒れ込む

私は叫ぶ、世界の底から地響(じひび)きを鳴らし

誰も彼もの聳(そび)える壁となって立ちはだかる


私は太陽、この地の神なる存在

讃え崇(あが)め畏(おそ)れよ

私の言葉は世界の言葉

如何(いか)なる時もその言葉には逆らえない

すべては私と共に、私のために生きる

理(ことわり)を覆(くつがえ)すことは出来ぬ

生きるものすべて如何(いか)なる時も命を以(もっ)て生を証明する

それは必然の線を知らぬうちに辿って、到達する場所

誰も知らぬ未開の地


人は皆、意思とは別に自然の摂理に淘汰(とうた)された別の意思に動かされる

私を誰も彼も神と崇(あが)める

そして誰も彼もの父母となり

そして誰も彼もの子となる

先人たちの命を以(もっ)て世界が創られ

その子孫たちの命を以(もっ)て

また新たな世界が創造される

その意思すらすべては自然淘汰(とうた)の名の下

私の意思がその体に流れ込む

そして世界は誰も彼も知らない所で物事すら淘汰(とうた)していく

私の名の元に


空が割れて、雷鳴が轟(とどろ)く

閃光(せんこう)が地に落ち烈火の炎を生んだ

私はここで見てる

私はここから叫ぶ

見下ろすは人間たちの争い

誰も彼もが己の正義を盾に人間同士の殺し合いが始まる

人間とはくだらない生き物となって、我先にと正義を振るう

私は呟く、その後に残るものはただの虚無

誰も彼も悲しみのその矛先を人間へと向かう


私は雷鳴、この地の邪神なる存在

災い天災起こす

私は人間の傍観者

如何なる時もその身を助けはしない

すべては人間同士の憎しみ合いの心

それをこの御身(おんみ)の糧(かて)とする

生きるも死ぬもすべては人間次第、自分を殺すことも厭(いと)わない

それは必然の糸を手繰り寄せ死を以(もっ)て、すべて終わりとなす

その死すら無関心


人は皆、自分勝手な生き物で思い通りにならないと力任せに意思を通す

私を誰も彼も悪魔と名付け

そして誰も彼もの負の先導者となり

そして誰も彼もの死神となる

先人たちの命を以(もっ)て世界が滅ぼされ

その子孫たちも命を以(もっ)て

また新たな争いの火種が絶えない

その意思すらすべては正義の名の下に

以心伝心しては相反(あいはん)するものを

悪と謳(うた)い世界は混沌の渦に巻かれてく、身勝手な人間共(ども)

飽(あ)くまで争うが良い




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