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【オンライン助産師相談】思考の外在化

オンライン助産院を始めてから、2年が経過しました。
最近では海外在住の方からのご相談も増えており、国境を超えた人との繋がりに感謝しています。

先日、当院のオンラインサービスご利用者様(香港ご在住)が、オンライン産後ケアを受けたご感想をブログに綴っていただきました。
ありがとうございます!

★香港赴任日記

育児中に限らず、困り事や悩み事を吐露できるのは、弱さではなく強みだと思っています。
思考や感情を抑圧せずに、言葉や文字で外在化して向き合うことで、その体験の自分なりの意味を整理しながら課題解決に向かえるからです。
その道筋を探る手段のひとつとして、オンライン助産院が少しでもお役に立てれば幸いです。

オンライン相談をご依頼いただく方に共通しているのは、「既にとても頑張られている」ということ。
産後は、頻回の哺乳・おむつ交換・見守りや泣きの対応などで、満足に眠れない緊張状態が24時間スタンバイ状態で続きます。
そのような状態で悩んだり泣いたりしながらも、日々を懸命に歩まれている人たちに、私は毎日お会いしています。
良き親になろうと、ご家族に対して真面目に大切に向き合おうとされているからこそ、不安やストレス、プレッシャーなどが生まれる時もありますよね。
ただでさえ育児中は自己肯定感が下がりやすく、得体の知れない不安感や変化に対する恐怖心を抱きやすくなりがちなので、「これで良いのか」と迷う場面が多いのではないでしょうか。
十分すぎるほど試行錯誤されているのに、ネット上に転がっている主張や正論を目にすると動揺もしますし、情報の取捨選択に迷います。

正論が正解とは限らないし、そもそも育児に成功も失敗もありません。なので、私はあえて「評価しない」という立場を大切にしています。
上下関係ではなく、横並びで一緒に考えていきたいと思っているからです。
よく「1人で抱え込まずに身近な人に相談しましょう」というメッセージが巷にあふれていますが、身近な相手ほどバイアスや私情が入りやすいので、利害関係や世間体、雑念や比較などにマスキングされて結論が歪められる(相手のありのままをあるがままに肯定することが難しい)場合があります。
だからこそ完全な第三者であるオンライン相談では、他者評価を気にせず、何でも自由にアウトプットしていただけたら嬉しいです。

産前産後など、ライフステージが変化する際に気持ちが揺れ動くのは自然なことです。
不安、迷い、苛立ち、罪悪感、恐れ、寂しさ、劣等感、孤独感など・・・。
これらは誰もが抱く大切な感情であり、ネガティブ感情から気付かされる問題解決的な側面もあります。しかし同時に受け入れ難い感情でもあるため、1人で悶々と悩んだり考えたりすると、堂々巡りで前に進めません。
不安になったり考えすぎたりすることで生まれる複雑な思考や感情を削ぎ落としていって残るものは、実はシンプルなことなのですが、その根っこにたどり着くのが難しい…。
その「本当は自分はどう在りたいのか」という、本心を尊重する選択肢を一緒に探していくために、オンライン助産院をご活用いただけたら幸いです。

追記…✍️
海外でのご出産や育児に不安感や孤独感を感じている方、
香港駐在Hさんのブログには、産前産後の気づきや学び、共感できる内容がたくさん記載されているのでオススメです。
特に香港の出産事情や病院情報は、日本と異なる点が多かったので、個人的にも興味深い内容でした🌍💫

港助産院 城野
★オンライン助産院HP
https://www.josanshicall.jp/


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