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社会福祉士2年目の抱負

はじめに

令和4年3月に社会福祉士となった私の活動の記録です。
ブログでは一方通行ですが社会福祉に関心のある全ての方々とゆるくつながりたいと思い記事を書きました。
過去の記事と重なることもありますので目新しさに欠ける面もありますが、ご容赦いただき、感想などのコメントをいただけますと大変有難いです。

私が実現したいこと

私が実現したいことは、「誰もがどんな時でも生きがいを持てる地域社会づくりへの貢献」です。

私自身、持って生まれた体のことに関して小さい頃から長年悩み続け、また、仕事や家族に関する悩みがある中で、ふとした人や制度との出会いによってそれら、つまり、いろいろな問題を抱えた自分自身と少し上手に付き合えるようになる経験をしました。

また、福祉に関する仕事をする中で、例えば、これまで障がい者手帳を取らずに家でずっと引きこもっていた方が、手帳を取得し、福祉制度を利用して大好きな散歩ができ、顔が真っ黒に日焼けし、健康で楽しそうにされていることを目の当たりにしたこともあります。

こうした経験があってからか、人が自分自身ではどうしようもない大変な状況にあっても、未来にはきっと楽しいことがあると、小さな希望が持てるような世の中を作ることに貢献したいと思いました。

そのために社会福祉制度を本格的に学び、情報交換や共に語り合えるネットワークを構築したいと思い、試験に合格し令和4年3月に社会福祉士になりました。

令和4年度の実践

私が実現したいことのために、「成年後見人」として活躍するという目標があります。
成年後見人とは、認知症や知的障害などによって判断能力が不十分な人の代わりに契約締結や財産管理などの法律行為を行う人のことです。

公務員は職務専念義務があり副業も禁止されているため、実際に私が成年後見人として活躍することは退職してからになると思いますが、そのための準備を少しずつしているという状況です。

成年後見人になるためは、社会福祉士会が主催する研修を最短で4年間受講して、名簿登録される方法があります。また、市民後見人といって、専門職でなくとも一定程度の研修を受講すれば、市民後見人を総括する法人が”法人後見”を引き受け、それを市民後見人に委嘱する方法もあります。

私はその2つの側面のどちらかで関わりたいと思い、活動をしてきました。

社会福祉士会の基礎研修ではネットワーク構築には未だ至らず

社会福祉士会が主催する基礎研修の1年目は、動画を視聴したり書籍を調べてレポートにまとめる研修がありました。集合研修もあったのですが、コロナ禍のためにオンライン研修となり、残念ながら雑談するような機会がまったくありませんでした。

ネットワーク構築には至らず残念でしたが、1年目は社会福祉士としての倫理感を問う研修が主であったため、あらためて倫理綱領を丁寧に読み解いて自分なりの言葉に落とし込むことができたことは収穫でした。

市民後見人育成研修を通じて得たつながり

市民後見人の育成研修については、NPO法人高齢者・障害者安心サポートネットワーク(リンク先参照)が主催する研修を受講しました。

この研修は、感染対策を取りながら全て対面形式で開催されたため充実していました。市民後見人育成研修は社会福祉協議会も行っていたのですが、リアル開催をしていたということが、こちらの研修を選択した理由の一つです。

ここでは、30名ほどの主に現役を引退された高齢者の方とともに後見業務に関する知識の習得や論議などを行いました。講師陣の方も大学教授や行政など様々であり、顔の見える関係を構築できたことが有難いことでした。

50近くの私としては、かなり若手に属しますが、若い視点でNPO活動や市民後見人の周知に役立ちたいと思い、本会員として入会しました。

相談援助スキルを仕事に活かす

社会福祉士の業務としての看板業務としては”相談援助業務”があり、マクロとしては”社会資源開発”という業務があります。前者は個人(クライエント)が相手であり、後者は集団が相手で仕組みづくり業務です。

福祉職としての相談援助業務は、専門職の採用枠があるため、一般採用枠で入職した私が行う機会はほとんどありませんが、相談援助技術、例えば、相手の力を活かせるようなエンパワメントの視点は、部下の育成を行う上で大きく取り入れました。

また、いま1on1と言って相手と親密に話せる関係を作るための一対一の面接が話題になっていますが、私自身も月に1回の1時間ほどの打ち合わせを始めて、相談援助技術で少しかじった傾聴や共感の姿勢を実践し、働きやすい職場環境づくりに貢献できたと思います。

社会資源開発という、マクロな業務としては、行政職員として、新しい事業を提案していきました。
※このブログは、仕事とは切り離して作成していますので、詳細は割愛します。

令和5年度の抱負

さて、社会福祉士としての2年目を迎えるにあたり、当初は、1年目の取組みである主に成年後見人をめざした準備活動を継続していくことを考えていました。

しかし、4月から、引き続き福祉分野で、より職責のある人事異動となったため、そちらに集中することに決めました。

それを、スタート(新しく始めること)、ストップ(止めること)、コンティニュー(続けること)の枠組みで述べたいと思います。

新しい職責に精一杯取り組みます

新しい職責では、高齢社会政策に関する幅広い政策立案を行う業務となります。社会福祉士としての社会資源開発の視点も活かしながら精一杯取り組みます。
※このブログは、仕事とは切り離して作成していますので、詳細は割愛します。

基礎研修受講は一時的に大幅に縮小します

社会福祉士会の基礎研修Ⅱ受講のために、既に2万円弱の受講料を振り込みましたが、次の理由により大幅に縮小します。
・2年目は調査・研究発表など、1年目よりも課題が多く負荷が大きいこと。
・再開される対面での研修では良質な議論やそれを通してできる関係構築のためにも、しっかり予習して臨みたいが準備時間の確保が難しいこと。
・研修受講資格を来年に持ち越すことができること。
・あまり詰め込み過ぎると心の余裕がなくなり、全てのことに影響を来すため。

市民後見のNPO活動と単発の研修参加は継続します

しかしながら、現場との接点や様々な視点を持つことは大切だと思うし、私の糧です。
したがって月に一度開催される市民後見人の勉強会や懇親会への参加や社会福祉士会主催の単発の研修には参加してこうした視点を維持し、ネットワークを少しずつ構築していきたいと思います。また、これまでご縁をいただいた方々と語る機会を大切にしていきたいと思います。

さいごに

4月に人事異動となり、ずっとバタバタ走り続けてきた一方で、社会福祉士としての今後の成長をおざなりにしてきたきらいがありましたが、ようやくなんとなくまとめることができました。明日からまた忙しくなりますが、4月よりもどっしりと構えられる心の準備ができたように思えます。

本ブログをご覧の皆さまは、連休もなくお仕事をされている方も数多くいらっしゃると思います。コロナも第5類となりはしますが、コロナが無くなったわけではありません。引き続き、より一層の注意を払って業務を継続されると思いますが、どうぞお体をご自愛いただき、健康で楽しい社会生活を過ごされることを願っています。

ちなみに冒頭の写真は、ギンリョウソウという植物です。
アニメのムーミンにでてくる”ニョロニョロ”みたいでしょ。指の長さほどで、先日、登山をしている時に見つけたものです。
登っている時は全く目に留まらなかったのですが、下山する時にみんなでゴミ拾いをしながら降りていると沢山見かけることが出来ました。
私はその山には何度も行っていたのですが、こんなに見かけたのは初めてのことでした。また、一緒に行った友人も沢山見つけてくれました。

周囲にしっかりと意識を持って観察し、また、仲間と一緒だと多くの発見があるんだなあとしみじみ思いました。

みなさま最後まで読んでくださりありがとうございました。

【本記事の留意点】
本記事は私が社会福祉士という立場において個人の責任で記載しているものです。行政職員の視点に寄せた内容にはなっていますが、当然に私が所属する行政組織における公式見解ではありません。お問い合わせは私個人のみにお願いします。



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