MOTTAINAI
2023年になってもこんな光景を目にする。
スーパーなどでわざわざ手を棚の奥に突っ込み、販売期限まで日にちがある商品を取る。
なぜそんなことができるのか、不思議で仕方ない。
気のせいかもしれないが、以前よりも多く見かける。
スーパーなどで見かけるようになった『てまえどり』のポップ。
テレビで『てまえどり』を取り上げるニュースを何度か見たが、今さら『てまえどり』というワードを表に出して消費者に促さないといけないことに違和感を覚える。
『てまえどり』は当たり前のことだと思っている。
私は買い物へ行ったとき、販売期限が近いものを買うようにしている。
理由は『もったいない』から。
その日のうちに食べるなら、販売期限が当日でも問題ない。誰も買わなければ廃棄されるだけ。本当に『もったいない』
全ての人が買った商品をすぐ消費するわけではないが、わざわざ手を棚の奥に突っ込む姿はどう見ても変だ。奥の商品を取るために手前の商品を移動させる行為も変だ。
子ども連れの母親や父親が手を棚の奥に突っ込む、その姿を子どもはしっかり見ている。子どもにとって、それが当たり前になってしまう。これも全てではないだろうが、真似して奥に手を突っ込む子どもを見かけたことがある。
飲食店で注文した食べ物を残す行為も『もったいない』
様々な店で持ち帰り用のパックが準備されているが、利用している人を見かけたことがほぼない。
テーブルの上に残された食べ物を見かける度に、なぜこんな『もったいない』ことができるのか不思議であり残念な気持ちになる。
老若男女問わず見かける行為、やってる人たちに罪悪感はないのか?
消費者庁、農林水産省、環境省が『てまえどり』というワードを表に出しフードロスゼロを目標に掲げたなら、手を棚の奥に突っ込み商品を取る行為は、人としてやってはいけないことだと世の中に認識させる。それぐらい極端じゃないとフードロスゼロなんて到底無理だと思う。
『てまえどり』が2022年の新語・流行語大賞トップ10に選出された。
少しでも世の中に『てまえどり』が浸透するきっかけになってほしいと思う。
これからも『てまえどり』を続ける。『もったいない』行為をしない。
フードロスは本当になくなってほしい。