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欧州サッカー25冬の移籍市場の予測~掘り出し者が来るぞ!~

新年明けましておめでとうございます。今年も中間管理職の激務の間からデータ10%、妄想90%でサッカーのマネーに関するあれこれについてお送ります。新年一発目は欧州サッカー移籍の冬の陣について予想テーマをお送ります。結論から言えば、久々にビッククラブにとって掘り出し者(もの)が出て来そうな移籍ウィンドウになりそうな予感がしています。


プレミアの爆買いは変わらず可能性低

2025年欧州の冬の移籍市場は、昨年に引き続きプレミアからの爆買いは期待できない市場となりそうです。昨年の冬を振り返ると、プレミア勢の失速は一目瞭然。22/23シーズンは7億ポンド(8億ユーロ)近い支出を行いましたが、23/24シーズンは1億ポンド強に留まりました。

主な理由はプレミア勢の大半が収益と持続可能性に関する規則(PSR)に抵触しかかっているからです。特に顕著なのはチェルシー。22/23シーズンにエンゾ・フェルナンデスを筆頭に冬の移籍市場の王者となったのですが、昨季は不動産売却でPSRを直前で回避するなど直近は財政コントロールに苦しんでいます。この状況で、もうひと暴れするのは苦しく、コルウィルやリース・ジェームズなどの放出が先行する可能性が高いと考えています。

22/23冬季の移籍 プレミア大型補強TOP10、うちチェルシーが半分を占めていた

移籍市場は誰かが大金を払って補強しないと、放出したクラブが売った資金を元手にまた別のチームから選手を買うという連鎖が起こりにくくなります。結果、昨季のように5大リーグに関しては寒い市場で終わる可能性が現時点では高いと言えます。

今が移籍活況期の北米・南米が冬の移籍市場上位に

波乱があるとすればリヨン発

ところが、今冬は一つだけ市場を大きく動かす要因があります。あ、先に述べておくとバルセロナではないです。相変わらず選手登録問題でワイドショーネタを提供してくれていますが、あれは自爆・単発ネタなので市場全体には波及する公算は小さいです。ラポルタ会長への呪詛(じゅそ、呪いの呪文)は、別の記事でたっぷり言葉を込めて解き放つ予定です。

それはフランスはトップリーグのリーグ・アン名門のリヨンの財政問題です。昨年11月にリヨンは財政諮問組織であるDNCGから呼び出しを受け、冬の移籍補強禁止と賃金制限、更に財政が好転しない場合は2部降格の可能性を言い渡されたと報じられています

リヨンはアメリカ人投資家のデクスター氏率いるイーグルフットボールに2022年末に買収されました。デクスター氏が本腰を入れ始めた23/24シーズンから補強費が上昇し、24/25シーズン夏の移籍マーケットでは95百万ユーロという超大幅な赤字を出して補強を行ったのです。が、しかし、これが裏目に出て前述の通り財政の持続性に疑問が投げかけられる結果となったのです。

追い込まれたリヨンは、冬の市場で主力の売却を余儀なくされる可能性があります。特に攻撃の核であり市場の評価が高いラヤン・チェルキ、マリック・フォファナは若さもある超優良株です。本来であれば、市場評価以上の価格まで実際の移籍金額が跳ね上がっても不可思議ではない選手ですが、クラブが追い込まれているだけに、市場相応の価格で買える可能性が高まっています。

ここを狙って、今までお金を使ってこなかったリヴァプール、レアルマドリード、最近クラブのイメージ回復に躍起なバイエルン、移籍巧者のドルトムントが絡んでくれば、ストーブマーケット(冬の移籍市場の通称)がかなり熱いものになります。

是非、今冬はリヨン発のニュースに注目して冬の移籍市場を追ってみて下さい。では、本日も良いサッカー生活を!




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