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史上最大の下剋上へ

8位のチームまでリーグチャンピオンの可能性があるリーガMX。
昨日、リギージャ(プレーオフ)が開幕した。

対戦カードは以下の通り
1位 クルス・アスル vs 8位 クラブ・ティファナ
2位 トルーカ vs 7位 クラブ・アメリカ
3位 ティグレス vs 6位 アトレティコ・サンルイス
4位 プーマス vs 5位 モンテレイ

優勝の本命はクルス・アスル。
アスルは2位のトルーカとは勝ち点差7と大きく差をつけ、リーグの得点記録も更新と圧倒的な結果を残した。歴史に残るほどの強さを誇っている。

しかし、昨日はまさかの完敗。
大本命を敗退の危機に追い込んだのは、下剋上を狙うティファナだった。

長年の停滞打破へ

数日前、AS Mexico の記事はティファナの低迷について言及した。

"El último torneo en el que Tijuana logró clasificar a la liguilla fue en el Clausura 2019, donde se posicionaron en el octavo lugar de la tabla general."
「ティファナがリギージャに進出したのは、2019年クラウス―ラが最後だった。その時は8位でシーズンを終えた。」

"Aunque alguna vez fue protagonista del fútbol mexicano, en la actualidad ha quedado fuera de la liguilla desde hace varios torneos."
「かつてはメキシコサッカーの主役であったが、現在は数シーズン主役から離れている。」

2019クラウス―ラシーズンのリギージャはレオンと対戦し、2対5で敗戦。結果、シーズンを8位で終えた。
その後、現在アルゼンチンクラブで指揮を執っているグスターボ・キンテロス氏や、メキシコでの指導経験が豊富なロベルト・シボルディ氏といった監督を招集してきた。
約5年間で計4人の監督がチームの再起を図るも、上位進出は一度もなく、低迷は続いている。

今シーズン、リーグ戦は7位で終えるも、プレーイン(リギージャ出場枠2枠を懸け、リーグ7~10位がトーナメントで争う)でアメリカに逆転負けを喫した。その3日後に最後の出場枠を懸けアトラスと対戦し、見事勝利を収め、久しぶりのリギージャ出場を決めた。

アトラスで浮上のきっかけを掴んだのか、昨日のアスル戦は下馬評を覆す試合展開を見せ3得点。
アスルが約3週間実践から離れていたことなど、コンディション面での差があったものの、チャンスをものにした。
しかし、アスルもこのまま簡単に敗退するチームではないだろう。現地時間30日に行われる第2戦では、ティファナにとってより難しい試合になることは間違いない。試合の入り方やゲーム運びといった、選手だけでなく、ティファナのベンチワークの力も問われる。

AS Mexicoの記事では、記事の最後をこう締めくくった。

"Actualmente, Juan Carlos Osorio lidera el proyecto con la esperanza de revertir la mala racha y devolver a Tijuana a los primeros planos."
「現在チームの指揮を執っているフアン・カルロス・オソリオ氏(2018年ロシアW杯メキシコ代表監督)がここ数年の悪い流れを断ち切り、ティファナをトップレベルへと戻してくれることに期待だ。」

未だ、リギージャで8位からチャンピオンになったチームはない。

史上最大の下剋上へ。

まずは、30日アウェイのアスル戦が1つの大きな壁となる。それを乗り越えることができるか、注目だ。

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