目標を達成する為のお話。
サッカー選手たるもの、何かしらの目標があるはずだ。
もっと点が取れるようになりたい。
強くなりたい。
速くなりたい。
といった技術や身体能力面もさる事ながら、
リーダーシップが取れるようになりたい、
などといったコミュニケーション能力を身に付けたいと思っている人もいるだろう。
今回は、そんなすべての物事に共通する目標達成の方法を書いていこうと思う。
まず目標達成において必要なことは、簡潔に述べると、
「知る」
「身に付ける」
の2つだ。
例えば、試合中、DFの頭を超えて仲間に届く鋭いクロスを身に付けたいとしよう。
その場合、まず、
どういうボールへのアプローチの仕方で、
どういう姿勢で、
足のどこに当てて、
足の振り方はどうで、
止まってるボールを蹴るのと動いてるボールを蹴るのでは違いがあるのか、
など一個一個知る必要がある。
→知る
それらを知るためには一個一個試す(チャレンジ)もしくは出来る人に教えてもらうことが必要になる。
ただ、人は皆同じではないので、その人が上手くいったとしても自分にはそのやり方が合わない場合もある。
なので、あくまで参考として自分の知識にしておく。もちろんそれを試してみて上手くいったのであれば、それは自分にも合うやり方だったということだ。
また、一個一個知ろうとしていく中でたまたま上手くいく場面もあるだろう。
そういったときは、なぜ上手くいったのかを振り返ることが大切だ。
それが知るに繋がる。
そしてそれを当たり前のように身に付ける為には、自分が知ったコツを毎回出来るようになる為に意識し続ける必要がある。身に付けるに関してはひたすら意識することだ。
身に付ける為にずっと意識し続けていると色んなチャレンジを経て知ってきたコツから、意識している部分が段々とズレてきてしまうことがある。
なので、知ってきたコツを振り返りながらやり続けることが大切である。知ってきたコツが基準になる為、今意識して身に付けようとしてる段階でも、こうした方が良いかもといった新しい発見をすることにも繋がる。(第二の知る)
→身に付ける
ただ、当たり前のように身に付けるまでには多少時間がかかるだろう。
一朝一夕にして出来るようになるわけではない。
+より効率的に目標を達成したいのであれば、期限を決めることをお勧めする。
なぜかというと、期限が無いとどこかで壁にぶつかった時に、なんとなくフワッとその目標が未完成のまま試合で見つかった新しい別の課題に流れてしまうことがあるからだ。
だから、いつまでにというのを決めて、
1日単位でそれを達成する為の小さな目標を設定していく。
ちなみに当たり前になるまでの過程としては、
知る
→できた(確率はかなり低いが、たまたま出来ることもある)
→意識すればできる
→意識しなくてもできる(当たり前)=目標達成
である。
それを踏まえて、例えば、試合中、相手の頭を超えて仲間に届く鋭いクロスをあげられるようになる というのを3ヶ月後の目標に設定する。
3ヶ月後…試合中、相手の頭を超えて仲間に届く鋭いクロスをあげられるようになる
そしたら、当たり前になるまでの期間を仮で1ヶ月半と設定し、
1ヶ月半後…コツを全て知り、意識すればできる状態にまで持っていく
1ヶ月後…コツを全て知り、3回に1回は成功出来るようにする
3週間後…敵がいる状態でも相手の頭を超えて仲間に届く鋭いクロスをあげられるようになる(コツを知る)
2週間後…走りながら相手の頭を超えて仲間に届く鋭いクロスをあげられるようになる(コツを知る)
1週間後…止まっているボールで相手の頭を超えて仲間に届く鋭いクロスをあげられるようになる(コツを知る)
1日後…足のどこに当てたら相手の頭を超えて仲間に届く鋭いクロスをあげられるかを知る(そのために足の色んなとこで蹴ってみる)
といった具合に、目標から逆算して一個一個小さな目標を立てていく。
もちろん、途中で自分が設定していたより知るのに時間がかかる場合もある。その場合は、その分の期間を延ばしたりプランを変更してもう一度目標の設定を見直す。
そうすることで高確率で自分の目標は達成できていくだろう。
と書き綴りながらも、
できた・できないといった目標達成=結果だけにこだわって一喜一憂する生き方は、私は幸せではないと考える。
楽しい、自分がこれをやりたいといった好奇心や自分が幸せと思う心の声を大切にしていただきたいと思う。
自分の命を何のために使うのか。きっと全ては幸せになりたいからという所に繋がっているはずだ。
だったらこの一分一秒も楽しく幸せに過ごしていっていただきたいし、目標とも楽しく向き合って欲しいと思う。
できた・できないといったことも楽しく。
目標に向かう過程を思う存分楽しんで欲しい。
できたという結果ももちろん嬉しい事だが、そもそも自分の好きな事を思い切りやっている今も楽しく幸せなんだという事を忘れないでいただきたい。