灯を絶やすな、私たちは旅をしている(2013)
さしても、手手はあなたを抱くために
あんよはそこへ駆けていくために、だったのです。
道化師を見ては泣き
いもしない鳥を共有し再び立ち
陰へ影へ避けていき
なぜです
凍え渡る瀬の、霜のふこ、ふこの音を振り
対岸の人々の裁断をし、瞼には夜を通し、計画された顔面をして、善良な常の声を聞くまいとしました。
これもどなたかの並行の淵で
慣用句なくして不器用に漂う踵がひとつふたつ過ぎ
何も咲かず暗い暗い。 鳥もない。
私は熱を帯びて、一歩、足元は切り立って美しい。姿は見えない。
歩きます
あなたのおっしゃったのとおり歩きます。
画像:WIRED CREATIVE HACK AWARD 2013 最終選考通過
(c)碧風羽
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