#13 Red Velvetに恋に落ちた2022年夏の話
あっと言う間にもう夏も終わりに近づいてきましたね。今年の夏は流行病に感染してフジロックに行けなかったりして、中々に不完全燃焼だったりしたんですが、運良くチケットが当選して、山下達郎の“Performance2022“を奈良まで観に行ったことが唯一の思い出になってしまいました。
で、どんどんリモートワークが進み、ほぼ自宅で過ごすことの多かった2022年の夏、延々リピートしていたRed Velvetについて語っておきたいんです。いや、その筋の方々(?)からは“はぁ?なんで今頃?“と言われそうですし、実際その通り以外のなにものでもないんですが、今更ながらこの5人組ガールズグループに思いっきり、年甲斐もなく、文字通り“恋に落ちた“みたいに熱病に罹ってしまったんです。
直接的なきっかけは、今年の3月にリリース、“G戦場のアリア“を大胆にサンプリングした現段階での最新シングル“Feel My Rhythm“をふと耳にした瞬間でした。
そのサンプリングのセンスもそうなんですが、K-POPマナーなクリアな定位とトラップ風のビート、そしてビジュアルからは想像もつかないぶっとすぎるベースラインのカッコ良さに痺れてしまい、何ならそのタイトルのセンスまで無茶苦茶イイな!って一気に好きになってしまって、そこからこれまでの曲を聴いてったら他の曲もスゴくてどんどんハマってった感じで。
ビートのカッコ良さが今に始まったことじゃないってことに気付かされるのが“Dumb Dumb“、これを7年前にやってたの?ってくらい超カッコいいんですよ。
ちょうど2年前くらいにリリースされたBLACKPINKのアルバムで、Cardi Bをフィーチャーした“Bet You Wanna“のスゴさに衝撃を受けて、“こんなモダンなビートを韓国の人たちはやってんの?“ってなったんですが、それよりももっと前にこの“Dumb Dumb“やってた事がもう衝撃で。
同じくトラップビートのやたらデカいベースを従えて、ファルセットを響かせながらアンビバレントなフィーリングを歌い上げる“Phycho“にも、そのモダンなビートと表現力に驚かされます。
あとはど真ん中のダンサブルな曲たちも最高で。これも2年前の夏、Nizi Project経由でTwiceの“Dance The Night Away“を発見してから、その夏ずっと熱病のようにリピートしていたことがあったり、いわゆるK-POPの曲をダンスミュージックとして聴いてる感じがあって、Red Velvetの曲たちがなんかこう、自分のツボにピタッとハマるみたいな曲が多いんですよ。
例えばこのスネアの音がたまらなく気持ちいい“Russian Roulette“とか
トライバルなビートがたまらないサマーチューン、“Red Flavor“とか
極めつけはこの“Queendom“の、クラップと鍵盤が軽快に鳴るブリッジからブレイクを経てコーラスにかかった瞬間のこのくそファンキーなベースラインとか
決してシンプルじゃない超ダンサブルなビートを一糸乱れないダンスで乗りこなす5人、MVのビジュアルも毎回アイデアがあって、やー色々最高ですね。
“Peek-A-Boo“とか“Bad Boy“とか、ここで出した以外にも毎回違ったビートやテンポ(とセンスありまくりなタイトル)を繰り出し続けるRed Velvetの5人、一体どこまで行くんでしょうかね。これまで何度か来日もしてたようなんですが(何なら8月に所属事務所のイベントで来日してたとか)、いつもの乗り遅れ癖で今頃その魅力に気付いてしまったので、規模を考えるともうデカいアリーナとかスタジアムとかでしかライブを観られないのかも知れませんが、一度は生でこのビートとベースを現場で浴びてみたい、そう思ってやまない夏の終わりです。