TOC(制約理論)で行政を改革する by Kristen Cox ①
こんばんは。
『行マ研サポートライター』の狂さん(Linkedin HN)こと、山﨑です。
今晩もよろしくお願いします。
いつもお知らせしている『行マ研(全体最適の行政マネジメント研究会)』の4年ぶりのリアルセミナー
『仕事の生産性は上がってますか? 行政課題解決セミナー』
まであと1週間を切りました。
お申し込みがまだの方は、是非お申し込みいただければと思います。
さて、本日から数回に分けて、TOCクラブのサイトにある、秘蔵中の秘蔵の動画。
クリステン・コックスさんが日本に来られて講演された動画を、ご紹介したいと思います。
この動画ですが、TOCクラブの会員(登録無料)であれば誰でも見られるものなのですが、YouTubeなどでの一般公開はされていません。
ただその内容は、正に『TOC(制約理論)で行政を改革する』という、とてつもなく大きなチャレンジそのものであり、そしてそれを成し遂げられた実践報告でもあります。
発表の中でクリステン・コックスさんがいくつかの章に分けて発信されていますので、その章ごとに分けて記事を書いていきたいと思います。
動画の視聴方法
この動画に行き着くには、まずTOCクラブの会員登録(登録無料)をしていただいてから、トップメニューにある
[TOCクラブ・アーカイブ]
を選択してもらい、そこにドロップダウンリストがでるので、下から3番目の
[行政・社会貢献]
を選択してもらって、その後で開かれるページの一番下。
[TOCで行政を改革する by Kristen Cox]
を選んでいただくと、動画が視聴出来ます。
と、とりあえず紹介させていただきましたが、コレってどれだけ興味がある方でも、TOCクラブのサイトに行って、会員登録をして、その後動画まで辿り着くのに、これだけの数のリンクをクリックしなきゃならないというのは、余りにハードルが高すぎると思ってます。
(だから記事にしようと思ったってのもあるんですが・・・(😅))
しかしその内容は、特に行政職員の方であればあるほど、一見の価値ありとオススメ出来るものです。
また民間の方であっても、会社が官僚的な組織になりつつあるなどのお悩みがある方にとっては、本当にヒントになる内容が満載です。
1時間少々の動画ですが、ぜひ一度、ご覧いただけたらと思います。
『全ての行政サービスを25%改善する』というGoal
クリステン・コックスさんは、ユタ州で予算管理の仕事をされています。
この講演では、彼女がどう行政にTOCを用いているのか。
学んだことや今後の課題について語られています。
最初に彼女は、ユタ州で一緒に働いている2万人以上の職員たちを写したビデオを見せてくれます。
「ユタ州には2万人以上の職員がみんな、世の中を良くしようと精一杯がんばっています。
このビデオを見れば、どれだけの部門が関わり、この活動に携わっているかが分かると思います。」
このメッセージに込められた、彼女の思いが伝わってくるのではないでしょうか。
このビデオで紹介された数多の部局。
農業局、運輸局、ヒューマンサービス 監察医局 州兵など、24の部局がTOC(制約理論)を様々な形で導入していることが紹介されます。
彼女が今の仕事に就くことになった切っ掛けは、当時の州知事と州行政における潜在的可能性について、議論したのがきっかけだったそうです。
そしてそのゴールとは、知事の3年半の任期中に、全ての行政サービスを25%改善するということだったのです。
大変に大きな目標です。
どうやって達成すれば良いのか?
彼女自身も分かっていなかったのです。
だからこそ、やりながら方法を見つけていく必要があったのです。
4つの問い
Can we improve?
改善は可能なのか?How do we improve?
どのように改善するのか?How do we know if we have improved?
改善しているかどうかを、どのように認識するのか?How do we sustain the effort?
どのように努力を継続するのか?
この4つの問いを上げた後、彼女は「行政におけるコアの対立」について語り始めました。
行政におけるコアの対立とは、税収と予算要求の対立です。
ユタ州の予算は160億ドル。
2万人の職員がいて、160億ドルの予算がある。
彼女は語ります。
「行政も民間と同じで、制約なしに限りなく成長したいという思いがあります。
お金の使い道はいくらでもあり、数限りない要望があります。
これらの要求がある限り、お金はいくらあっても足りません。
行政ではいくらお金があっても足りないのです」
さらに彼女は語ります。
「議会に予算を提出しなければ、ならなかったのですが、税収の4倍の要求があるという厳しい状況でした」
こういう時は、「もっとお金が必要だ」と、私たちはつい短絡的に考えがちです。
でも彼女、クリステン・コックスさんは違いました。
「私たちのゴールは、隠れたキャパシティを見つけ、行政システムに対する考え方自体を変え、貴重な税金を無駄なく使い、大きな成果を出すことです」
「マネジメントの時間と集中を、どこに向けるかが課題です」
この後の講演の流れ
クリステン・コックスさんは様々な活動を開始します。
『リーン』や『6Σ(シグマ)』『TQM』も取り入れ、バランススコアカードも試したのです。
そして彼女は『ザ・ゴール』に出会うのです。
問題は『どうやってこのゴールを実現するのか?』という点に彼女は気付くのです。
そしてTOCのエキスパートを呼び、たくさんの議論を重ね、問題解決を進めたのです。
その結果、取扱件数は60%も増えたのですが、運営予算を8千万ドルから5千万ドルに、3千万ドルもの削減ができたのです。
そして業績評価で全米トップ10入りを果たしたのです。
この後彼女の講演は、先に挙げた『4つの問い』に、一つずつ答えていく内容へと移行します。
ここまでで、動画はまだ10分少々しか経っていません。
明日からはその『4つの問い』の一つずつに答える、クリスティン・コックスさんの講演内容をお伝えしたいと思います。
仕事の生産性は上がってますか? 行政課題解決セミナー
行マ研では、『セミナー』や『オフ会』を通じて、TOC(制約理論)の問題解決を学び、それを現場に活かしていきたいと考えています。
『全体最適のマネジメント理論』TOC(制約理論)を一緒に学び、実践する仲間を一人でも増やしたいと考えています。
そしてこの度、「仕事の生産性は上がってますか?」というテーマで、
4年ぶりにリアルの『行政課題解決セミナー』が以下の予定で開催されます。
12月15日(日)13時30分~17時00分
会場:明治大学駿河台キャンパス
TOC(制約理論)を活用し、イベント参加者が知恵を出し合って問題解決に取り組みます。
参加費無料/行政・企業の方にかかわらず参加できます。
『セミナー』のお申し込みは、
こちら(👇)からお願いいたします。
この4年ぶりのリアルセミナーに、1人でも多くの方が集まっていただきたいと、切に願っております。
官・民の枠を超えて、メンバーを募集していますので、是非このセミナーにご参加いただきたく思っております。