【問題・課題は溢れてる(😅)(全ては『月曜日が楽しみな会社にしよう』を実現するために)】
どこの会社でも組織でも、問題や課題は溢れているモノです。
でもそれが、当たり前になってしまっていて、「そういうモノだ」と思い込んでしまっていませんか?
『思い込み』というとてつもない罠
この「そういうモノだ」と思い込んでいるというのがミソなんです。
それは信じているわけでも、何とかしたいと思っていないわけでもない。
要は、考えなくなっているだけ、放置しているだけです。
ある意味では諦めているとも言えるのかも知れません。
どう改善したら良いのかが分からない。
色々と手を打ってみたけれど、一効に上手く行かない。
だから、見て見ぬフリをして、考えなくなっているのではないでしょうか。
この「そういうものだ」と思い込んで締まっていることは、とんでもない罠にかかっているのに等しいのです。
ココでポイントなのが、
どう改善したら良いのかが分からない。
色々と手を打ってみたけれど、一効に上手く行かない。
という現実に視点がいっているという事実です。
つまり、解決するための『手段有りき』になっているのです。
目の前の問題は解決したくなる
人間の脳は、『問い』を与えられると、答えたくなる衝動に駆られます。
マーケティングで、最初に『質問』から始めるのは、この答えたくなる衝動を利用しているのです。
それと同じように、目の前の(問題のように見える)現実がある時、
人はそれを「さっさと解決したい」と、ごく自然に行動してしまうのです。
コレは、人間が進化の過程で、今のように弱肉強食の自然の掟から身を守るすべを持たなかった当時に、生命体として身に付いたモノです。
人間が集団を作るのは、他の動物たちから身を守るためでした。
それがいつしか、村になり、町になり、社会になり、国になりました。
そして、世界中に大きな仕組みを作るようになったのです。
だから、目の前にある問題を「何とかしたい!」と思うのは当然のことなのです。
環境に順応してしまう人間
一方で、『環境に順応してしまう』のも人間です。
今の私たちは、原始時代の生活に戻ることは出来ません。
原始時代どころか、昭和の時代に戻ることすら出来ないでしょう。
スマホやインターネットのない世界に戻ることはもう出来ません。
一度、便利な生活に慣れてしまったのなら、そこから抜け出すのは至難の業なのです。
それと同じように、人間はマイナスな環境にも順応します。
『慣れる』と言っても良いでしょう。
目の前に問題があったとしても、それが解決できなかったとしたら、それに慣れてしまうのが人間なのです。
目の前の問題を解決しようとしてはいけない
目の前にある問題を、すぐに解決しようとしてはダメなのです。
目の前にある問題は、実は問題ではありません。
何か一休さんのトンチ話のようにになってきましたが、コレは紛れもない事実です。
目の前にある問題のように見えるものは、実は問題ではありません。
TOC(制約理論)では、コレを “Undesirable Effect” (訳:望ましくない現象)といい、略してUDE(ウーディー)と呼んでいます。
このUDEと問題は、似て非なるものです。
ある意味、UDEは問題ではないのです。
だから、目の前の問題を、いきなり解決しようとしてはダメなのです。
問題を定義する
問題とはなんでしょうか?
実は、JIS(日本工業規格)の JIS Q 9024 において、問題とは次のように定義されています。
それを表したものが、上の図です。
『ザ・ゴール』で、ジョナが空港のシーンで、こう言っています。
『目標』と『現実』のギャップを埋める行為が、生産性を向上させることであり、問題解決であると、ジョナは語っているのです。
問題を特定する
ゴールドラット博士は、
「問題を特定しなさい。そうすればその問題は、半分以上解決したも同然だ」
と言い続けられました。
会社や組織に、問題や課題は溢れています。
そしてそれらは、複雑に絡み合って、解決できないモノのように、私たちに『思い込み』を植え付けてきます。
でもだからこそ、『自分の頭で考える』ことを止めてはいけないのです。
考えることを止めた途端、『思い込み』の罠に陥ってしまうからです。
https://www.youtube.com/watch?v=oikY8nPWjRs&t=7s
問題の定義と、問題解決について、詳しく説明した動画がありますので、是非ご覧下さい。