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叩き上げから管理職になった人に聞いてほしい話
今日もご覧いただきありがとうございます。
昨日、こちらの記事を書いたわけですが・・・。
こちらで取り上げた本を読み終えた時に、ちょっと火が点いちゃったみたいです(笑)。
そこで今日は、管理職とは何か? そして管理職とは何をすれば良いのか? について、語りたいと思います。
それでは、本日もよろしくおつきあいくださいませ。
管理職って何?
さて、管理職とはなんでしょうか?
管理職とは何なのかをネットで検索してみると、以下のような答えが出てきます。
管理職とは、経営目標を達成するため、部下である一般労働者(社員)を指揮・統制・管理する職位。
管理職とは、一般の労働者と違い、自分の部署の経営目標を達成する、経営者側に立った役職であることが最大の特徴です。
という風に調べれば調べるほど、管理職というもののイメージがどんどんボヤけていきます(笑)。
ネットで調べたとしても、誰かに聞いたとしても、あなたが求めている答えは簡単に見つからないと思います。
特に、その職場で頑張ってきた人が、いきなり管理職になれと言われても、何をどうすれば良いのかは、分からないのではないでしょうか。
管理職とはその部署の雑用係である
この言葉は、私がある部署を任されることになった時に、どのようにすれば良いか分からず、部長に聴きに行った際にもらった回答です。
聴いた途端、頭の中には『?』が羅列しましたが、その後部長はしっかりと説明をしてくださいました。
「管理職になると、お金を生まないっていうのは分かるな。製造でもモノを作るのは一般の社員だし、営業でも契約を取ってくるのは普通の社員だろ?管理職はそれを指揮・管理・統率するだけだから、お金は生まないんだ」
この『お金を生まない』というキーワードに違和感を感じられる方も少なくはないでしょう。
でも実際に、製造業であれば、モノを作らなければお金にはなりませんし、営業であれば、モノやサービスを売らなければ、会社にお金は入ってきません。
管理職は、モノを作ったり売ったりする社員を指揮・管理・統率する立場にいますが、管理職自身が直接、モノを作ったり、売ったりするワケではありません。
つまり管理職は、間接的にお金を生むことはあっても、直接的にお金を生む行為はしない役職なのです。
「だから管理職っていうのは、社員が気持ちよく働けるように、職場の環境を整える雑用係に徹するのが一番の仕事なんだ。」
この言葉を聴いて以来、私は社員(課員)が気持ちよく働けるように、職場環境を整えられる雑用係に徹することにしたのです。
雑用係に徹して分かったこと
雑用係に徹して分かってきたことは、管理職の仕事というのは、今日・明日の仕事をしていてはダメだということでした。
1週間先、2週間先を見越して、仕事の段取りを整えていく。
そうして、社員(課員)には、作業に集中できる環境を整えていく。
これが管理職の仕事だったのです。
これが分かるようになるには、半年かかりましたし、実際にできるようになるには、もう半年以上かかりました。
いや、今はもう管理職を卒業しましたが、今も成長途上だと思っています。
でも、それができるようになってくると、周りから色々と依頼されることが増えるようになってきました。
また逆に、「こういう時はこうした方が良いよ」とか、「こういう場合はこういう風に対応すると進め易くなる」などのアドバイスももらえるようになったのです。
つまり、色々な問題にぶつからないと分からないという、ちょっと厄介な職種が管理職なのです。
プレイングマネージャーになるな!
管理職とは、チェスや将棋を打つ人のような存在です。
チェスや将棋を打つ人が、駒になってしまったら、盤上全体を見渡すことはできません。
そうなると、全体の動きが見えなくなって、一手先、二手先の手が打てなくなるのです。
私が教えを請うた部長からも、「絶対にプレイングマネージャーにだけはなるな!」と厳しく言い渡されました。
それ以降、私自身はその教えを守り、余程のことがない限り、現場での作業はしませんでした。
逆に私がそういうスタンスだったので、私が現場に入っているということは、相当にヤバい状況であるということをメンバーが察知してくれるという、嬉しい一面も出てきたのです。
どうしてもその職場で叩き上げてきた人は、自分が率先してやればできるということで、現場に入りがちです。
何より、現場で叩き上げた人ほど、現場で仕事をすることで安心してしまいます。
でもそれでは、管理職としての仕事ができなくなるのです。
今もし、プレイングマネージャーをしてしまっている管理職の方がいらっしゃったら、今すぐそれを止めて、環境を整えることに専念されることをお勧めします。
それができるようになると、驚くほど仕事が進み出しますよ。
ということで、本日は『管理職』ということについてお伝えさせてもらいました。
実際に、私自身の経験に基づいたものであり、他の職場では通用しないことかも知れませんが、私はどの現場に行ってもこのスタンスでやり続け、結果を出すことができています。
そのことからも、私に色々と教えてくださった、当時の部長には感謝しかありません。
管理とか、マネジメントについては、今後も書いていく機会が増えると思います。
それでは、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。