運動不足の人が、筋トレを始める時は、『プランク』から始めるのが良い理由とは?
今日もご覧いただき、ありがとうございます。
また、毎日『スキ』してくださる方々には、本当に感謝です。
さて本日ですが、どこのSNSで見たのかは忘れたのですが、
運動不足の人が、筋トレをやろうと思ってやったけど、身体が動かなくて挫折した。
みたいな話が漫画になってたのを見たので、「こういう人が多いんだろうなぁ。でもこの解決策って、結構簡単だったりするんだけどな」と思ったので記事にしてみました。
それでは、よろしくお付き合いくださいませ。
プランク(フロントブリッジ)とは?
プランク(フロントブリッジ)のやり方については、こちらの動画をご覧ください。
非常にわかりやすい説明になっています(ほんとオススメです)。
で、このプランクがなぜオススメかというと、いくつか理由があります。
1.自重系トレーニングなので、何の道具も必要ない。
(身体を伸ばせる場所さえあれば、すぐにできる)
2.じっとしているだけで動かなくて良い。
(フォームに集中するだけで良い)
3.怪我をする心配がほとんどない。
(腰への負担も少なく、じっとしているので怪我の可能性も低い)
そしてもう一つ、静的体幹トレーニングだからこそのメリットがあります。
4.どの部位に力が入っているのかが分かりやすい。
というのがいちばんのメリットになるのです。
筋トレを始めた時に、一番最初に鍛えられるのは神経
筋トレを始めた時に、一番最初に鍛えられるのは、筋肉組織ではなく、神経なんです。
運動不足の身体は、この神経組織が未発達です。
よく、運動神経が鈍いなんてことを言いますが、まさにその通りで、運動不足の人は、運動神経が未発達であり、身体を思うように動かすことができません。
だから、例えばスクワットや腕立て伏せ(プッシュ・アップ)、腹筋(シット・アップ)などの動的なトレーニングをした場合、思うように身体が動かず、それだけで筋トレを諦めてしまうことが多くなるのです。
それに、この神経組織が未発達の場合、筋肉からの情報を正確に脳がキャッチできないという、デメリットが生じます。
例えば、先ほど紹介した『プランク(フロントブリッジ)』でも、運動不足の人は、どこの部位に力を入れれば、身体をまっすぐに保てるのかが分かりませんし、身体がまっすぐになっているかも分からないのです。
「自分の身体なのにそんなバカな?」
と思われるかも知れませんが、本当にそういう仕組みになっているのです。
動かないからこそ、力の入り方が分かりやすく、摑み易い『プランク』
実際に『プランク(フロントブリッジ)』に挑戦されたとしても、すぐに分かるわけではありません。
ただ、早い人であれば2〜3日で、遅い人であっても4〜5日で、どこの部署に力を入れればいいのかが、摑めるようになってきます。
そして、このどこの部位に力を入れれば良いのかが摑めるようになるというのが重要で、これは神経組織が発達してきた現れなんです。
神経組織が発達してくると、まず筋肉への情報伝達が良くなります。
その結果、使える筋肉が増えていくことになります。
運動不足の方は、筋肉量があったとしても、運動神経が未発達のために、使える筋肉量が少ないのです。
それが筋トレを行うことで、徐々に増えていくわけですが、使える筋肉量を増やすためには神経組織の発達が、必須条件になるのです。
だから、筋トレを始めた時に、一番最初に鍛えられるのは神経組織ということになります。
神経が未発達の状態で、高負荷のトレーニングは危険です!
筋トレというと、高負荷(重い重量)のトレーニングを行なって、ムキムキマッチョになるというのが、定番だと思っている人が多いですが、それは大きな間違いです。
何度もお伝えしているように、神経組織が未発達の筋肉で、無理なトレーニングを行えば、筋肉に対する情報が行かないだけでなく、筋肉が悲鳴をあげていたとしても、その情報をキャッチできないことになります。
そういう怪我のリスクを抑えるためにも、まず自分の身体の体重を使った、自重系のしかも身体を動かさない静的なトレーニングである『プランク』から始めるのが、安全でしかも確実に神経組織を育てることができます。
だからこそ、最初は無理をせずに、『プランク』からスタートしていきましょう。
もののふ(武士)の矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋
年齢が高くなればなるほど、運動不足の期間も長くなり、そのため神経組織が育つのに時間がかかる可能性もあります。
ですが、今のうちにしっかりと基礎を作っておけば、60代、70代になった時に、怪我をするリスクを減らすことができるのです。
なので、運動不足でほとんど身体を動かしたことがない方は、まずプランクから始めて、体幹の運動神経を太くして、その後徐々に動かす系のトレーニングに移って行かれることをおすすめします。
今日書いたことは、私自身が実践し、経験してきたことでもあります。
筋トレをして、マッチョまでは行かなくても、引き締まった身体を手に入れたい。
そう思うのは、筋トレを始めようとする方なら、誰もが同じだと思います。
ですが、YouTubeに溢れている『筋肉マッチョ系』の動画に触発されて、いきなり無理をして身体を壊したり、続けられないのでは意味がありません。
まずは体幹(身体の中心軸)の神経と筋肉を鍛えてから、各部位の筋トレに取り組むのが、最短ルートだと言えます。
『もののふ(武士)の矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋』は、私の地元、琵琶湖を由来としたことわざですが、色々なことをやるたびに、この言葉がやはり正しいと思うようになりました。
情報が溢れている今、多くの人が『最短』『最速』を求めます。
でもそんなものがあったら、もっと多くの人がやっているはずです。
筋トレは正に、『最短』『最速』は急がば回れですね。