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蛍光灯


 突然だが、俺は一週間ほど前に蛍光灯を買った。
 その日に記事を書こうと思っていたのだが、更に一週間ほど遅れてしまった。
 そもそも買ったのも蛍光灯が点かなくなってから一週間ほどからなのだから、蛍光灯が切れてからこの記事を投稿するまでの期間は三週間もかかっているということだ。
 うん。時間かかりすぎである。
 だからニートなんだよ。という声が聞こえてきそうだが、ニートだから何をするにも億劫になる。という側面があると思うの。
 卵が先か鶏が先か――である。
 もしも現在、俺の手元に数千万円あったら、もっとアクティブだったに違いない。
 でもその仮定は観測することは不可能なので実際のところは分からない。

 ま、何事も遅れるのがニートである、ということだ。(俺はニートの中でも大分面倒くさがりのような気もするが・・・・・・)
 今回はそんな俺が蛍光灯を買ったことに関連した内容を、二三書いて行こうと思う。


 まず一つ目は、『たっっっっっか!!!!!!』である。

 ・・・・・・・・・いや、蛍光灯高すぎじゃね???
 ヤマダ電気で二本入りの一番安い奴が、税込み1738円だった。
 俺、数年前に同じ商品を800円くらいで買った覚えがあるんだけど?それが何で二倍以上の値段してるのよ? バグ??
 ちなみにAmazonでも10年前に買ったのだが、その時は891円でした。(しかも一番安い時で591円である)

 Why???
 
 仕方ないから、店頭で二度見した後、一度家に帰ったからね。
 ついでにマック寄った。(寄るな)
 電気のつかない部屋の中で、スパチキのセットにチーズバーガー二つを貪りながら、『どうすっかな~』って考えてた。ちなみにマックは1020円。

 ・・・・・・いや、マックもたけぇなッ!!!??

『実はもう日本は終わりです。突然こんなこと言ってごめんね』

 そんな言葉が浮かんでくるのも無理はない。
 マックは高すぎだから他のファストフード店に浮気しようと思ったのだが、そもそも他のファストフード店の方が値段が高いというね・・・・・・

 詰んでる・・・・・・!
 物価が上昇しすぎて、日本詰んでます😭
 まぁ、日本がどうこう言う前に詰んでる人生をなんとかせねばならんのだけどね🥰


 ところでマックはともかく、蛍光灯の値段が高いのにはインフレ以外の理由がある。
 ぶっちゃけ俺も良く分かってないのだが、分かってないなりに説明させてもらおう。

 一番重要なファクターは、10年以上前に市場に投入されたLED蛍光灯の存在だ。
 既に市場において、LED式は既に普通の蛍光灯にとって代わりつつある。
 そしてグロー式は作るのにも処分するにも環境に悪いということで(まぁ水銀だからね)、数年後には製造禁止になるという話だ。
 だから蛍光灯の値段が高くなってる――ということらしい。

 ・・・・・・のだが。
 ただこのことについて、俺はちょっと納得できない部分がある。
 いや、製造中止になってから高くなるのは分かるよ?

 でもまだなって無い訳じゃん?

 それなのになんでこんな高くなってんの?値上げするのは物価上昇分だけにしろよ、ってなるのは普通の考えではなかろうか?
 需要の縮小だとか、規模の経済だとか、そういった理由があるのかもしれないが、素人の俺には確かなことは言えない。
 素人ついでに邪推させて貰えば、う~ん、便乗値上げなんじゃないかなぁ・・・・・・って思ってる。つまり『令和の米騒動』と同じ図式だ。
 供給側が値上げをする大義名分を得た状態で、横のスクラムを組んで値下げ違反者を出さないようにすれば需要側はどうする事も出来ない。つーことだ。

 それに、俺みたく頑なにLEDにしてない奴の蛍光灯を買うタイムリミットは2027年末。
 それまでに値下げする要因は一切ない訳で、だとすれば今高くしたところでも結局は買わざるを得ないのである。値上げを見越した値上げだ。足元を見ているのだ。
 そういう訳で、俺は昔の二倍以上の蛍光灯を2×2本買う羽目になったのであった。
 おしまい。

 そういう訳で、LED使えるように工事してない奴は(ついでに転売ヤーも)今のうちにスペア買っといたほうがいいと思うよ、例え高くても。
 2028年以降にはもっと値上がりするだろうからね。(多分)


 二つ目は、『明るさって人間にとって大事』って話。

 蛍光灯を買うまでの間、当然蛍光灯は使えない訳で、その間俺は夜中はパソコンの光のみで生活していた。
 すると、モチベーションというかバイタリティみたいなんがガリガリ削られていくのを感じた。まぁ、元々無いのだが、“それにしても”という話である。 
 どれくらいかというと、俺はうつ病ではないがそう診断されてもおかしくないレベルであった。何をするにも億劫で、強い意志力が必要になる――元々そうだろ?・・・・・・いや、まぁ“比較的”という話である。
 現在は蛍光灯を取り換えたので、それなりにやる気が回復しているのを感じている。
 だから『光ってのは大事なんだなぁ』と思った次第だ。日光の大切さは良く知っているつもりだったが、「蛍光灯もそうなんだなぁ」と思い知った。とくに昼夜逆転してるニートにとっては生命線であるといっても過言では無い。(逆に普通の社会人には悪影響もあるだろう。不眠症とか)
 たとえ一本の蛍光灯でも精神に与える影響はとても大きいのだ。

 ・・・・・・一本
 そう、タネが切れるまでは一本で戦っていたのである。『四本とか要らなくね?別に一本でよくね?』と言うのが昔――というか二週間前までの俺の考えであった。
 一本だろうが四本だろうが体感でそんなに明るさが変わるとも思わなかったし、節電にもなる。(知らんけど)

 でも蛍光灯無しの生活を一週間送って考えを改めた。
 “蛍光灯って生活の質を決める強いファクターだ”と。
 蛍光灯の存在がどれだけ昼夜逆転ニートのバイオリズムに影響を与えていたか、ということを心の底から思い知った。人間失って初めて大切さを思い知ることの方が遥かに多いのだ。
 という訳で今は四本天井に点けてる。「一本でこんなに変わるのであれば、四本点けといたほうがいいに決まってるだろ」という安直な考えである。
 二倍以上に値上がりした物を四倍買うのは正直、収入のないニートには痛い出費だ。八倍買い王拳だ。
 それでも希望を持って蛍光灯を取り換えた。
 ぶっちゃけ違いなんか今も良く分かってないが、この先四本体制にした影響が必ず出てくるはずである。

 そうであってほしい。
 いや、そうに決まってる。

 そんな風に将来を無理やり明るく見ようとしたところで、上空1.5メートル、真っ白に光り輝く直管型の太陽の下でも、中年ニートの将来はお先真っ暗なのは言うまでも無かった。
 
 はぁ。

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