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「意識低い系」マーケ。実はマーケティングの宝庫。

日経MJの記事に、家電メーカーサンコーの特集が組まれ、枠外にあった記事で思わず吹き出した。

 「消費者の一番近くにいるはずなのに、なぜ、うちの社員たちは気づかないんだ」。糖質オフ炊飯器の存在を知った、ある大手家電量販店の元トップはこうぼやいた。普段から身の回りの課題、面白いことにアンテナを張る「社風」がなければ、気が付かないのもやむを得ないかもしれない。
 最近は、エシカル(倫理的)、サステナビリティーなど「意識高い」ワードをよく耳にする。大切な価値であることは間違いない。だが、「なんちゃって」に近い「意識高い系」もはびこっている。

日経MJ2023年1月18日号

「サンコー=面白そう」というイメージを消費者にすり込むことにつながり、、、と記事は続く。

コンセプトは「面白い」「役に立つ」

お財布のひもを締めなきゃという心理的なハードルをとっぱらうには、ユニークさ、面白さは欠かせません。笑いは必須です。爆笑ではなく、買った人が心の中でニンマリするような「にんまり家電」ですよ

日経MJ2023年1月18日号

週1つ以上のアイデアを提案
月に2つは商品化
ネーミングにも思いを込めてコンセプトを表す。
安く楽しく快適かどうか

チェックポイントはいくつもあるがゲームのように果敢に挑んでいく。

成功の裏にある「絶対的な強み」

サンコーの強みをまとめると「意識低い系」どころか、とんでもないCRM体制が構築されているように感じた。
更にSNSや顧客によるUGCも豊富で、話題性に事欠かない。

  • 「お一人様家電」というジャンルを確立

  • 購入単位が1万円以下の製品も多く手軽

  • 数年使ったら御の字という顧客満足度の獲得

  • 商品情報、利用シーンを楽しく見せるコンテンツ

  • 「お困り解消」「あったらいいな」を実現する魔法家電で期待値が高い

あえていうならば「令和系意識は低い」けど「昭和系意識が高い」のかもしれない。ドン・キホーテも、深夜プラっと行くと「面白い」。


みてるだけで面白い
「サンコー公式通販サイト」
THANKO
https://www.thanko.jp/

「食」で世界を平和にする。 流通を中心に食に関するマーケティングを研究中。