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この度、社長になりました。 〜フードデリバリーのスタートアップ事情〜 (後編)

👇️前編はこちら👇️

デリバリーでの商品開発で苦戦していた私たちのチームに、デリバリー市場に詳しい、よしぴーが加わりました。商品開発ではなく、「ブランド開発」として、見せ方やブランディングを意識しながら、私は商品開発を続けていくことになります。


ブランド開発の成功と拡大

看板ブランドの開発

よしぴーのノウハウを再現すべく、直営店舗でも新ブランドの企画が立ち上がりした。Uber Eats上で人気のあった帯広豚丼や唐揚げなど、月商200万円売れるようなブランドを次々に開発しました。
そして、満を持してKitchenBASEの看板ブランドとして独自開発したのが、「NY屋台メシ!!チキンオーバーライス」でした。

NY屋台メシ!!チキンオーバーライス

チキンオーバーライスは、スパイスに漬け込んでオーブンで焼いたチキンを、ターメリックライスにのせて、ヨーグルトソースをかけてガッツリ食べる、ニューヨークの屋台でよく食べられている料理です。

なぜチキンオーバーライスだったのか?

一部のカフェやフードトラックがメニューとして提供していることはありましたが、日本では当時あまり馴染みのないメニューでした。
しかし、お肉をガッツリ食べられることや、出来立てをお届けするデリバリーとの相性の良さ、シンプルなオペレーションなど、売れる要素が詰まっている商品であることがわかりました。そして、「NY屋台メシ!!」というコンセプトが決まり、これは行ける!と私たちは思いました。

Mr.CHEESECAKEの田村シェフのアドバイスもいただきながら、私はイチからチキンオーバーライスのレシピを開発しました。写真撮影も、ベストな角度や美味しそうに見える盛り付けを、よしぴーと相談しながら行いました。

コンセプト・ネーミング・味・写真・価格設定を全て考えつくして、2020年5月にオープンしたこのブランドが大ヒットするのです。
テレビや雑誌に取り上げられ、月商450万円を超えるKitchenBASEの看板ブランドになりました!

KitchenBASEの拡大

チキンオーバーライスの次に開発した、「台湾の夜市」という魯肉飯のブランドも月商250万円を超え、わずか2坪のキッチンから月商600万円近くを出すことができました。KitchenBASE自体も成長を続け、最初の中目黒から、神楽坂、浅草、中野・・・と、どんどん展開していき、日本最大級のクラウドキッチンになりました。

台湾の夜市

直営店舗も中目黒だけでなく神楽坂にも進出し、私は商品開発をしながら、2店舗の運営を管理するようになりました。神楽坂店で新ブランドとして開発した「TOKYO POKE MAKERS」も、月商420万円を売り上げ、直営店舗は軌道に乗って行きました。

TOKYO POKE MAKERS =トーキョーポキ=

そして、私のミッションもブランド開発から、KitchenBASE全体のことにシフトしていきます。

そして次のミッションへ

クラウドキッチンのオペレーション

日本最大級のクラウドキッチンとなったKitchenBASEでは、各拠点で20を超えるキッチンで店舗が営業しており、様々なジャンルのブランドを展開していました。作られた商品は一階の窓口に集約され、ドライバーさんが何人も往来してピックアップしていきます。

すべてが新しい光景の中、店舗さんやドライバーさんに負担がなく、少しでも早くお客様に商品を届けることが私たちの役割です。どうしたらもっと効率の良いオペレーションになるか、どうしたらもっと売上が上がるのか、みんなでアイデアを出し合いながら答えを探す日々でした。

店舗の売上のために

その頃には、KitchenBASEに入っている店舗は50を超え、100に迫る勢いでした。中には初めてデリバリーに挑戦する店舗さんや、個人で店舗開業に挑戦する方も多くいらっしゃいました。
そんな様々な業態やバックグラウンドをもつ店舗に対して、私は直営店舗のように売れるブランドを提案したり、オペレーションを教えたり、様々なサポートをしていました。

チキンオーバーライスなどの直営店のブランドも、店舗さんにフランチャイズとして営業してもらうようになり、どうやったら売れるか、ということをずっと考えていました。30人近くに増えた会社のメンバーに、直営店舗でのノウハウを共有したり、一緒に施策を考えたりと、とても大変でしたが充実していました。

売れるためのノウハウとは

しかし、各店舗が売れるためのアイデアや改善策を出しても、それを実際に店舗に落とし込んで、継続的に売れる店舗を作るには、全く別物の課題がありました。
この頃から、私は売れるための「ノウハウ」というものを意識し始めました。どんなに直営店で作ったブランドが売れても、それだけでは何か足りないな。と心の中で疑問に思ったのです。

KitchenBASEでも特に売上が良かったのは、直営店のブランドをフランチャイズで営業していた店舗さんでした。直営ブランドの売上だけでなく、そこから学んで、独自の新ブランドを作って成功していたのです。
私たちのブランドには、売れるノウハウが詰まっています。そんな店舗さんのためになるような、ブランドを作ることが如何に重要かを改めて認識しました。

どんなブランドを作り、どんな形で展開するか、私はそんなことばかりを考えるようになりました。何よりも、飲食店をやりたい!と思う人のお店が売れて、長く続くようにお手伝いしたい!という想いが一番でした。
そして、決断のときが来るのです。

(次回に続く)


今回は濃厚な内容になりました!
次回はついに独立に至る経緯をお話します!

直営店舗での試行錯誤の日々が、今の私のブランド開発に繋がっています。現在開発しているブランドや、Uber Eatsで売れるためのコツなど、興味がありましたらお気軽にご相談ください!

ご連絡は👇️こちら👇️より、またはInstagramのDMでもお待ちしております!

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