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【イベント登壇レポート】NoMaps SOCIAL~"起業"から"事業"へ。「自分ができる事」の一歩先に進むには?~

こんにちは。フーディソンnote編集部です。

9月12日(木)、札幌の街が舞台のイベント「NoMaps2024」にCEO山本がゲストとして登壇しました。本イベントは、「北海道・札幌からテック・エンタメ・クリエイティブで世界をめっちゃおもろくするフェス」と位置づけ開催されており、今回はCEO山本が登壇したイベント内のトークセッション「NoMaps SOCIAL」の様子の一部をお届けします。

▼NoMapsについて


過酷な経験が起業の糧に

工学部出身でエンジニアになる同級生が多い中、自分は「研究職には向いていない」と思い、営業の仕事から強みを作っていこうとしました。「自分で経営したい」という強い思いは持ったまま1年半ほど不動産営業をし、起業しようかと考えていたときにちょうど先輩が起業するという話を聞いたので「一緒に起業経験を積ませてもらおう」と株式会社エス・エム・エスという会社の立ち上げに参画しました。不動産営業で過酷な経験をしていたこともあり、当時の僕は起業をまったく「リスク」と思いませんでした。

先輩の志から自分の志へ

株式会社エス・エム・エスでは会社は順調にIPOを果たし、一通りの起業経験を経て、「自分が人生をかけて成し遂げるテーマ」を見つけたいと考えるようになりました。起業のきっかけとなったのは、漁師さんとの出会いを通じて気づいた水産業界の問題点。魚は身近なものだけれど、実際お店に並ぶまでにどうやって魚が流通しているのかはほとんど知られていない、水産業界は社会的に気づかれていないけれど実は大きな問題があるな、ということに気づきました。ロジカルな理由だけでなく、魚をテーマに起業するというユニークさが自分らしくて、とてもおもしろいと思いました。ちなみに「自分らしさ」という感覚は、後に「社会に必要不可欠なインフラを作りたい」という思いなんだと気づきました。産地と消費地との情報の繋がりが欠如していて、「繋がっていない情報を繋げる役割を担い社会に貢献する」というところで前職のミッションや戦略とも共通点がありました。実際モノが動くサービスの難しさは桁違いでしたけどね(笑)

一人で突破する強みとコミュニティの大切さ

「メンタルモデル」は幼少期にどんな環境下でアイデンティティを獲得したかで形成されます。同じ環境や現象に対して、何を感じ、どう行動するかはメンタルモデルに強く影響を受けます。僕の場合は割と厳しい環境を一人で突破することが好きであり強みがあるような気がしていて、立ち上げ時に創業メンバーを複数集めるのではなく一人で起業しました。起業した月に一番最初にやったのは魚屋のオープンで、マグロを切れる人と魚を販売するアルバイトさんを何名か採用して、魚業界に参入しました。ただ創業当初から社外取締役がいたので相談相手はいました。一人で突破することに喜びを感じるようなメンタルモデルであったとしても、孤独なわけではありませんでした。エス・エム・エス時代の同期3人が企業経営をしていて、今でも困ったときに相談し合えるこのコミュニティはとても貴重だなと思います。新卒時代からどのようにして今に至っているのか、これまでの経験をお互いに知っているのでなおさらですね。

ぶち当たった壁

仲間を集めるにはうまくいかないことも多かったです。ミッション・ビジョンを使いこなせているかどうかというのはすごく大事で、初めのころはそれらが「絵に書いた餅」になっていたんだと思います。流通をつなげることが必要だと確信しているけれど、業界構造の理解が十分でなく、思うような利益を出せない頃は何となく自信を持ちきれずに、「ビジョンはあるけど全然伝わらない」ということはありました。どんなに言語化しても経営者がそれを本気で信じていなかったら日常で使わないし、イメージも広がらないので結局「絵に書いた餅」になる、ということはあると思います。

壁を乗り越えた道のり

振り返ると社外取締役の諸藤さんが初期に相当サポートしてくれたと感じます。転びながらでも前に進んでいけるのは、何かを信じられない限りできないですよね。今フーディソンは12期目で10期目まで赤字、財務的な成功体験は10期目まで積んでいないんです。そこまで信じて前に進むために、会社を成長させてうまく進めていくという経験自体をすでにしている社外取締役が、良い未来も、落とし穴も予想してくれてリードしてくれていました。例えばビジョンに関しても、十分に使いこなせないうちから議論はずっとしていきていたので、結果的に前進できて解像度が上がったということもありました。経験値のあるメンターの存在の大きさはすごく感じています。

「世界の食をもっと楽しく」するために

今、ビジネスを通じて社会と関係性を持つすばらしさをすごく感じます。今の事業を広げる過程でお客様が増え解像度があがり、お客様の声を聞いて手触り感も得られています。事業を通じて直接的に関わっている領域から、ちょっと外をのぞいたら様々なヒントがあり、既存事業とのつながりを感じられて、世界がどんどん広がっていくことはすばらしいなと。日本国内の魚の流通が世界と繋がる可能性をビジネスにすることで、日本の漁師さんや生産者さんが利益を得て、海外でもおいしい魚を提供できたらと想像すると、社会貢献しながらお金を稼ぐことができるという実感が湧き、「お金を儲けよう」という姿勢が前向きに変わりました。事業を通じて「お金儲け」の解像度もあがったということだと思います。今ではそれが社会にとっていいことだと実感が持てるようになった気がします。


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