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新卒採用なら専門学校訪問!求人・人材紹介に頼らないホール・キッチン新卒人材獲得

株式会社Food Innovation
代表取締役の菊地悠真です。

今回は以前、当社主催のオンラインセミナー『求人・人材紹介に頼らない新卒ホール、キッチン採用ー学校訪問のすすめ』というテーマで解説していきます。

私が普段、お打合せをする企業は
・年商:20~80億
・店舗展開:20店舗~100店舗
・従業員数:600~2000名(社員数80~400名)
この規模の人事や経営層の方とお話をさせていただいております

24新卒採用では
求人広告、合説、人材紹介だけでは母集団形成が足りず
2023年は専門学校訪問を繰り返し行い、学校の先生からの直接紹介を数多くいただくことで採用目標を達成することができました。

ご支援先の専門生採用の実績
卒業生のいない学校からも沢山の直接紹介をいただき、採用につながっています。

ぜひ、リツイートにて
ご感想を伺えますと幸いです。

最後まで読んでいただければ
多くの飲食企業で起こりがちな
”新卒ホール・キッチンの採用目標に届かない”
失敗を防げます。


新卒採用の各企業課題

早速ですが本題です。
飲食企業の新卒採用の経路とその課題について解説していきます。
下記の図に集約されます。

※新卒採用の経路と直面している課題

解像度を高めてそれぞれ解説します。

➀求人広告について

飲食企業の新卒採用で利用される求人広告は
・エフラボ
・マイナビ
・リクナビ
上記3つの有料媒体がメインとなります。
例年と比較すると、求人広告経由のエントリーが減少しています。

〇エフラボについて

唯一の飲食専門の新卒採用ナビサイト
専門学生の登録数No.1
掲載企業数は約150企業(24卒)

23卒と比較し、掲載企業数(新卒が欲しい飲食企業)が大幅増加しました。
その結果、学生が分散してしまうためエントリーが過去よりも減ってしまったという人事の声が沢山ありました。
(※エントリー減ったからといっても、新卒採用に絶対に欠かせないナビサイトです。)

〇マイナビについて

圧倒的な媒体力
大学生の登録数が非常に多く、企業に大人気
弊社クライアントもマイナビ経由で大学生から1000エントリー以上獲得

ただし傾向としては
・飲食企業へのエントリー数が減少していること
・ホール採用には非常に有効だがキッチン志望学生が少ないこと
・エントリーの8~9割が女性ということ
 など
さまざま課題に直面しています。

そしてマイナビ25はマイナビ24と比較しエントリー数が大幅減少しています。背景はリクナビ反響不良により、各企業がマイナビへ一斉移行した点です。マイナビ上での学生奪い合いが激化しています。

〇リクナビについて

24卒が反響不良(エントリー数が過去の半分以下になってしまった声多数)
リクナビ勢はマイナビへ移行

ただし、私ならばマイナビとリクナビ(安価プランでも良いので)
どちらにも掲載します。
※逆にリクナビは掲載企業が減ったので、チャンスと考えます。

➁専門学校の先生から直接紹介

飲食企業はいままで大卒採用ではなく、専門生の採用だけで間に合っていたケースが非常に多かったです。

例えば、
・新卒採用目標20名の企業:専門学校への定期訪問から通年20名採用
・新卒採用目標25名の企業:ある専門学校から通年15名以上を採用

言い換えれば、いままで卒業生の採用実績がある学校から
定期的に生徒の紹介があり、採用ができていたのです。

※専門学校と企業の関係構図

24卒採用からこの構図が崩壊しました。

崩壊した背景

学校への入学者が減少
少子高齢化
学生在籍数が減少
コロナが明け、ホテル企業が採用本格化
新卒人材が欲しい飲食企業が大幅増加(求人数の増加)

どれくらい厳しい状況かを詳しく説明すると

〇学生一人当たりに対する求人数
・都内400~500社
・地方40~50社

〇キャリアマップ上の求人数
・2000~3000社

〇街場飲食店の志望者数
・全体の3割程度
・卒業予定の学生100人の学校は70人がホテルへ就職
・残り30人を飲食企業が奪い合い

〇学校側の視点
・学生獲得に苦戦し、定員割れが起きている
・調理製菓学校への入学者は減少(栄養専門学校は増えている)
・街場ではなく、集団調理の人気が上がっている
・親御さんの飲食店は安定しないという意向が強い

〇学生側の視点
・男女問わず、安定志向の学生が増加
・将来料理人になりたいという学生が大幅減
・就活時期の後ろ倒しが発生

※全て学校の先生から直接収集した情報

学校では求人票が整理できないほど山積みになっています。
そしてみなさまが思っている以上にたくさんの企業が学校へアプローチしています。
※中には飛び込みで来る人事もいるそうです。

したがって

・求人票の郵送だけで学生集め
・電話挨拶だけで学生集め
・いきなり学内説明会を開催させて欲しいという電話 など

学校側は就職先に困っていないため、全てムリです。
この活動をしていも学生を集めることはできません。
※この後、詳しく解説します。

➂合同説明会

飲食企業向けの合同説明会といえば
エフラボ主催の合説は出店必須です。

この合説には『調理製菓の学生』『栄養専門の学生』『フード系学科のある大学生』『飲食業へ就職希望する高校生』がたくさん来場します。

一日で多くの学生と接点を持つことができる唯一の飲食企業向けの合説です。

その他にも東京ビックサイトで行われるマイナビ主催の合説があります。
こちらの合説はキッチン志望の大学生は非常に少ないため、ホールやマネージャー候補の幹部生のアプローチにオススメです。

ただし、他業種の超有名な大企業がたくさんいるため、戦略立て、入念な準備をしなければ歯が立ちません。

上手くオペレーション構築すれば、1日で150人以上の学生へ説明会を行い
次回選考へ誘導できます。

合説の問題点

〇飲食企業向けの合同説明会の種類が少なすぎる
〇エフラボが大人気となり、出店枠が抽選となる
(開催の1年前に募集締め切りに)

飲食企業の今までのメイン採用経路の一つが、今後は非常に厳しいものになってしまいます。

➃人材紹介

新卒学生の人材紹介会社というものが存在します。
人材紹介のため、採用成功報酬50万前後の業者が多いです。
労力を掛けずに説明会へ学生を誘導でき、採用するという点においては非常に優れています。

ただし
・手数料50万(新卒採用単価50万)
・学生数の減少(1社当たりに紹介できる学生が減少)
・企業から学生、学校へ直接連絡禁止 など
さまざまな制約があります。

一番のリスクとしては
専門学生数が減少している状況のため、人材紹介会社が1社当たりに紹介できる学生が確実に減っている点です。

25卒採用では24卒採用時のように人材紹介経由の紹介が来ることは考えづらいのです。

以上が飲食業界の新卒採用の経路と直面している課題の詳細でした。


なぜ学校訪問すべきなのか


そんな市況のなか、”なぜ学校訪問が有効なのか”を説明します。

24卒採用が行き詰ってしまった理由は下記です。
・求人広告
・先生からの紹介
・合同説明会
・人材紹介
上記の採用経路が年々難しくなっている状況ですが

いままで各企業が注力してなかった領域である
専門学校や短期大学へ直接アプローチし、先生からのご紹介を増やすこと
今後、採用目標を達成するのに必要な施策です。

ある企業の取組み事例

新卒のキッチン採用目標:25名

2023年6月からキッチン採用本格スタート

エフラボ、合同説明会、人材紹介だけでは目標に到達できない見通し

7月より学校アプローチ開始

1か月間で8校へ学校訪問

翌月には卒業生が全くいない学校と疎遠になっていた学校より
5名の学生を紹介をいただく。

5名が説明会へ参加し、4名が選考へ進む

9月に3名キッチン学生を採用

求人費や人材紹介を介さない24卒採用の母集団形成に繋がる

具体的な成果

〇コロナで2年以上疎遠だった学校→1回訪問で翌月3名のご紹介をいただく
〇卒業生がいない東京都心の調理学校→1回訪問で翌月に2名ご紹介いただく
〇卒業生がいない調理学校→1回訪問で翌月に将来料理人になりたい学生ご紹介をいただく
〇求人票の郵送60通→2名のご紹介をいただく

※短期間で直接ご紹介をいただき、目の前の24卒採用へ

この学校訪問の活動を継続的に行い、入社実績を構築することで目の前の24卒採用だけでなく、25卒採用、26卒採用の土台になります

★1年後のあるべき理想の姿を実現する

学生数の減少に伴い、既存の採用経路は必ず行き詰ります。
だからこそ、早めに学校アプローチに着手し関係構築を進める必要があるのです。

学校訪問の仕組み


先生から生徒のご紹介をいただくという点について
説明をしましたが、どうすればご紹介をいただけるかと言うと

”先生との信頼関係”

この一言に尽きます。

人事担当単独で学校訪問している話を聞くと

・10校に学校訪問したが1名も紹介をもらえなかった
・地方の学校へ出張したが在籍学生が少なく、成果が出なかった
・先生の反応が薄く、話を聞いてもらえなかった
・コロナ期間で担当変更が相次ぎ、学校と疎遠になってしまった
・ホテル業界に勝てない
・求人票の郵送100校にしたが、1名も採用に結びつかなかった

あるいはこういう話も聞きます

・電話をしてアポイント取得が苦手
・先生と会っても何を話していいのか分からない
・学校訪問する時間が作れない
・学校訪問という経路を初めて聞いた

ポイントを押さえず、準備もせずに学校訪問しても
何も成果は上がりません。

年々厳しくなる採用市況の中、正しいやり方で学校訪問に時間を掛けなければ今後、採用目標数には一向に届きません。

~専門生の就活スケジュールについて~

専門学校や短期大学の就活スケジュールは大学生と全く異なります。

5月  1~2週間インターン
6月  ホテル志望の学生 就活開始
7月  街場志望の学生 就活開始
8月末 第一就活スタート組 進路確定
10月~12月 第二就活スタート組

※学校によって異なりますがザックリとした就活スケジュールです

この記事を書いているのが12月ですが
・ようやく就活を開始した学生
・初めて説明会に参加する学生
就活時期の後ろ倒しが目立ちます。
大学生よりも約半年~1年就活開始する時期が遅いです。

ですので採用目標数に届いていない企業は今からでも間に合います。

具体的な流れ

次は学校訪問で効果を出すための流れについて解説します。
これからの学校訪問活動に取り入れれば、効果が大幅改善されます。

学校訪問で抑えるPOINT

・リストアップ
・アポ取得
・資料作成
・商談(先生とのご挨拶)

〇リストアップ


ホール、調理系の専門学校は全国250校くらい
+短期大、フード系学科のある大学が訪問対象です。

学校訪問すべき優先度を考慮し、リスト作成を行う。

注意点としては上から順に電話してアポイント取得してはいけません。
社内で卒業生の実績、内定者の実績(直近3年orそれよりも前)など精査をしましょう。何かしら企業と学校間で接点があった方がご紹介をいただくハードルが下がります。

また業態×職種によって訪問すべき学校選定が必要です。

例えば、

・カフェ×調理スタッフの募集 → 調理製菓◎ 製菓〇 調理師専門×
・高単価レストラン×調理スタッフの募集 → 調理師専門◎ 調理製菓△

さらに学校の属性も考慮しないとなりません。

例えば、

・自社の店舗展開エリア×学校があるエリア圏か
・自社の店舗展開エリア×生徒の通勤圏か
・学校の就職実績が街場飲食店の比率が一定数あるか
※学校HPだけでは取得が難しい場合あり

その他にも

・学生在籍数
・学生の志望進路(業態志望比率)
・学生の志向性(料理人になりたいor安定重視の比率)
・就職担当(キャリアセンターor実習の先生or教頭先生なのか)
・先生の就職に対する考え方

※事前把握は難しいが大事な情報

事前に把握は難しいですが、この情報収集ができれば
効率的に学校訪問が可能です。


〇飲食企業と専門学校の関係性の現状について

📍飲食企業の一般平均値として
・直接紹介をもらえる学校数:3~4校
・年間学生の紹介数:各学校から1~2名

店舗展開数20~40店舗くらい、年商30億の企業規模でも
コロナ禍で新卒採用が中止になり、疎遠になってしまった企業が大多数で
現在ご紹介をいただける学校3~4校くらいの企業が多いです。
※老舗企業は学校とのつながりが強いです。

📍関係性のある学校は・・・
〇昔から関係性があり代々、引き継いでいる
〇卒業生がいる
〇人材紹介が間に介在している

新卒採用目標数が20~50名くらいの場合は
3~4校だけでは全く足りません

卒業生のいない学校にもアプローチし、ご紹介をいただける関係作りが必要です。

ただ企業側では新しい学校の先生から紹介をもらえない悩みが存在します。
※悩みの解決策をここから解説します。

〇アポイント取得

学校の先生とアポイント取得は全く難しいことではありません。
通常の法人営業のように断られるということがありませんので
先生との予定さえ合えば、訪問アポイントが取れます。

具体的なやり方

<受付>
〇〇会社の人事〇〇です。
就職担当の先生はいらっしゃいますか。

↓(繋いでもらう)

<担当者>
〇〇会社の人事〇〇です。
今年〇〇の募集を積極的にしており、一度ご挨拶させていただきたいのですが〇日と〇日はご都合いかがでしょうか?

↓(日程確定)

お時間いただき有難うございます。
当日はよろしくお願いいたします。

※アポ取得は非常に簡単で誰でもできます。

新規開拓の電話営業経験がある方なら、こんなに丁寧に対応してもらえるのか?と驚くかと思います。断りが前提のテレアポとは全く異なります。
※今まで断られたことが一度もありません。
※就職担当の先生への通電率の方が大事です。

ただし注意点として、
➀先生は複数の企業人事と会っているので
先生は積極的ではありません。なのでこちらからどんどん打診していく必要はあります。

➁和洋中で就職担当が分かれているケースが多いので
どの先生に会いたいかを事前に考えてから電話しましょう。

結論、アポイント取得ならば誰でも簡単にできます。

〇資料作成

アポイント取得できたら次は資料作成です。
資料も作成しないで学校訪問なんてしたら無意味な活動になります。

用意する資料・パンフレット

・求人票
・会社パンフレット
・説明会案内チラシ
※最低限この3つは準備しましょう

その➀求人票について

学校には大量の求人票が届いており、就職資料室にファイリングされています。その数500~3000社に及びます。
写真も一切無し、募集条件が読みづらい、字が小さい求人票はNGです。
業者に全て任せているとテンプレートに当てはめられ、他の会社と同じ求人票になり成果が出ません。

必ず、学生や先生の視点で
”どんな会社で、どんな条件で、どの職種を募集してるのか”

一瞬でこれが分からないとダメです。見てもらえません。

また違和感を無くすことも大事です。
・勤務地
・転勤
・給与
・休日
・募集職種
これが正しく記載されていますでしょうか?

例えば

1,募集職種
店長候補、料理長候補

ホールスタッフ、キッチンスタッフ

2,勤務地
東京・神奈川

新宿、渋谷、池袋、横浜 

3,給与
月給25万+賞与2回(賞与1回につき50万実績あり)

月給25万(固定残業45h分含む)、45時間を過ぎた場合は1分単位で支給
   上記にプラスして業績賞与が年2回あります

※明確かつ具体的に記載し、求人票を見る人に不安や疑問を与えないこと
一般的な言葉を利用すること(店長候補は専門生には馴染みがない)

そして他社比較、学生視点で自社求人票(募集条件)のどこが強みなのか
を把握した上で作成すると、より学生に興味を持ってもらえすいです。
(給与なのか、福利厚生の種類なのか、休日数なのか 等)


その②会社パンフレットについて

新卒学生向けに会社パンフレット(採用パンフレット)を用意しましょう。
実際、学校訪問をしても会社について話す時間は殆どありません。

特に卒業生が全くいない学校の先生は
あなたの会社、あなた自身(人事担当)に興味がありません。
初めて会う人に最初から興味は持たないです。
100企業いる中の単なる1企業の1担当者なんです。

人事担当者や経営者の方々は営業を受けた経験がたくさんあると思います。
初対面の営業マンにいきなり会社やサービス紹介を長々として来られると
とても嫌な気持ちになりますよね?

学校訪問の先生も同じことが言えます。

相手が興味を持っていない状態で自社のアピールをしても何も伝わりません。(一方的に話すと嫌われて会えなくなるので辞めましょう)

そして口頭でどんなに会社の魅力を伝えても、相手には理解されません。

だからこそ

・どんな業態
・どんな内観
・どんな外観
・どんな料理を
・どんなスタッフが働いているお店

上記を一瞬のビジュアルで訴えられる会社パンフレットが必要です。

パワポで作成した会社パンフレットは見る側の学生にとって
魅力的に映らないため、型の制作はプロへ依頼するべきです。

私の場合はここから更に
会社パンフレットを専門学校向けにカスタマイズします。

先生の安心を得る必要があるため、学生の採用実績(入社実績)と活躍実績のページを作り込むようにしています。


その➂説明会案内チラシについて

これが本当に大事です。
正直、営業力さえあれば会社パンフレットがなくても
先生からご紹介をいただけますが説明会案内チラシ無しでは
どんなに営業力があってもご紹介をいただけません

なぜか?
学校訪問のゴールはご紹介をいただくこと。
紹介をいただく=説明会に誘導するということだからです。

説明会に誘導するために
先生から生徒への告知が必要であり
説明会候補日が記載されている案内チラシを先生に渡す必要があるからです。

チラシに記載すべき項目

・説明会開催候補日(3つ以上)
・どんな会社なのかが分かる一言説明文
・写真(スタッフ、空間、料理)
・参加希望の際の採用担当者連絡先

上記を網羅することで今よりも各段に説明会への誘導が可能になります。
逆にこの案内チラシを持参せずに学校訪問するのは
”竹槍で戦車に突撃するようなもの”です。
それくらい重要なので必ず作成して当日持参しましょう!

〇学校訪問(商談)

資料作成が完了したら、次は先生宛に学校訪問です。
初回訪問は30分程度です。
既存で関係のある学校ですと盛り上がり、1時間くらいになる場合もありますが時間ではなく、中身が大事です。

訪問時に話す流れ

・名刺交換
・就職状況のヒアリング
・生徒や学校情報のヒアリング
・自社の募集状況や会社紹介
・説明会の打診

※ざっくりとした流れなので先方の反応次第です

上記が話す内容の軸ですが
結局は初対面の警戒している先生といかにコミュニケーションを上手に取るかがPOINTとなります。
私の場合は雑談(世間話だけでなく、目の前の先生自身についての話)をたくさんします。そして雑談の中でさまざまな質問を駆使してヒアリングを行います。

ヒアリング内容

・生徒数
・生徒の就職先
・就活スケジュール
・直近の就職実績
・先生の業務内容
・先生と生徒の普段の接点
・生徒の志向性やどんな性格の生徒が多いか
・企業選びや説明会参加の軸
・先生自身のキャリア(飲食出身なのか、料理人だったのか)
・先生の就職に対する考え方
・自社の認知レベル
(企業名や店名を知っているか、来店経験あるか、雰囲気把握してるか)

全て今後のアプローチに関して大切な情報です。
情報を聞き出せなければ、自社にマッチしているのか分かりません
次回以降にどうアプローチすべきかの対策も打てません。

質問攻めではなく、会話の中でいかに自然にヒアリングをするか。
そこも大きなPOINTです。

そしてある程度コミュニケーションができ、先生が話してくれるようになったタイミングで初めて自社の紹介や説明会の”打診”を行います
※その時にはじめて会社パンフレットやチラシを渡します。
※それまでは一切利用しません。

打診とは何か?

それは
・学生に説明会の案内をして欲しいこと
・説明会に参加して欲しいこと

シンプルに、率直にお願いをすることです。

法人営業に例えるならば
『御社とお取引をさせていただきたいです』と目の前の担当者に伝えることになります。

紹介をもらえない、よくある例

『説明会をこの日とこの日に開催しています』と口頭で説明

説明会チラシを渡す

ありがとうございましたと訪問終了

※回りくどい言い方では先方に想いが伝わりません。

この会話の流れでは目の前の先生は動きません。
”紹介して欲しい”と直接伝えることによってはじめて先生は動いてくれると肝に命じましょう。


短期間でご紹介をいただくPOINT


ここまでさまざま解説してきましたが
学校訪問による採用で必要行動量の”平均値”についてまずは説明します。

〇10~12校へ学校訪問→説明会に1名が参加する
〇100~120校へ求人票郵送→説明会に1名が参加する

〇採用までのKPI
説明会に2名参加→1名選考へ進む→1名内定
※採用率100%の場合

〇採用率50%の場合でのKPI
説明会に4名参加→2名選考へ進む→1名内定

行動量に対しての恐ろしい成果ですよね。
これではいくら時間があってもリソースが足りませんし、他のソリューションを選びたくなります。

ただし朗報があります。
これまで解説してきた内容を隅から隅まで実施することで下記の実現ができます。

〇コロナで2年以上疎遠だった学校へ1回訪問で翌月3名の紹介をいただく
〇卒業生がいない東京都心の調理学校へ1回訪問で翌月に2名紹介いただく
〇卒業生がいない調理学校へ1回訪問で翌月に将来料理人になりたい学生紹介をいただく
〇求人票の郵送60通で2名のご紹介をいただく

何も工夫せずに学校訪問していると行動量に対する成果が乏しいこと
正しいやり方で工夫して学校訪問すれば、短期間で大きな成果が出ること

となります。

改めて
専門学校開拓を短期間で成功させるPOINTまとめ
です。

➀直接紹介を得られやすい学校から攻めていく
(ターゲット学校の優先度付け)

➁学校の先生とのアポイント時にいきなり会社説明をしない
(雑談、ヒアリングで引き出す)

➂初回訪問時に情報をなるべく引き出す
(生徒の属性・学校としての就職実績・先生の考え・企業認知)

➃ご紹介をいただくための資料を用意して学校訪問に臨む

➄学校訪問後のフォロー

➀~➃については
これまでに解説した内容となります。

➄の学校訪問後のフォローについて説明します。

学校訪問後のフォローはご紹介を頂くのに欠かせない活動です。

・御礼のメール
・定期的に説明会の案内
・説明会へ参加してくれたり、選考に進んでくれたら御礼のメール
・何か学生側に進捗があれば状況の共有をする など

学校訪問後の当日中に御礼メールを送らない方がいますが
それは学校訪問した意味を無くす行為ですので絶対に辞めましょう。

そして定期的に説明会案内をすることも大事です。

・11月に学校訪問して当月の説明会案内
・12月になったら12月の説明会日程をご案内
・この活動を続ける

学校訪問時の当月には説明会参加を希望する学生がいなくても
翌月になれば希望者が出る
ものです。

当月で成果が出なくても、このフォローという活動をすることによって
成果を出すことができるのです。

総じて言えるのは学校訪問でご紹介をいただくには
コツコツと繰り返しの活動によって成果が出るということ。

これを念頭に活動をしましょう。
1年間繰り返すとことで他社は持っていない圧倒的に強い土台形成ができるのです。そしてこの土台があれば、今後の新卒採用活動で他社が採用目標を達成できず大きなコストを投下し苦戦している横でコストを掛けずに、スムーズに、自社にマッチした学生を採用でき、目標に到達することができるのです。

当社ご支援実績


最後に当社ご支援先の実績です。
学校との繋がりがほとんどない企業様をメインにご支援しておりますので
下記は卒業生の全くいない新規学校アプローチがメインとなります。

※今まで自社だけで行っていた学校訪問活動と弊社ご支援後の成果

💡採用率が高い理由

その1.先生が自社の魅力を理解し、他社との違いを生徒へ
その2.自社によりマッチしている学生が説明会や職場見学会へ来る
その3.通常の求人エントリーよりも採用率が高くなる

そして内定実績を作れると
先生から校外研修先として1年次インターンや2年次インターンのご連絡をいただけます。

インターンに参加した学生はそのお店やその企業に興味を持ってもらえる機会が多くなります。
したがってインターン先が就職先として選ばれるケースも多々あります。

さらに関係値が高くなれば
学内説明会にも定期的に呼んでもらえるようになります。
(関係値がないと、通常は企業側が学校にお金を払って参加する)

つまり、学校訪問=営業活動は大変ではありますが
この地道な努力が半年~1年後には大きなリターンとして返ってきます。

そして、今後の新卒採用領域では求人広告や合説、人材紹介だけでは採用目標に到達できません。採用コストも増幅するのでこの学校訪問という採用ソリューションがとても大事になります。

今回、飲食企業の新卒採用においては
従来の方法に加えて”学校訪問による採用”について解説する形に
なりましたが全て実体験を踏まえた内容となっております。

私はこれまで20社以上の飲食企業の採用支援してきた中で
あらゆるケースを見てきて、採用課題の解決に向けて人事の方や経営者の方と伴走させていただいてます。

1社でも多くの企業が
採用の舵取りを誤ることなく、事業成長に繋げることを祈っております。

ぜひTwitterで感想をいただけると非常に嬉しいです。

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もし何か力になれることがあればお気軽にご相談ください。