家電量販店のショールーミング化の仕組みは飲食業界にとってどう活用できるか。
近年ECサイトの驚くべき世間への広がりと消費の購買選択幅の広がりが注目を集める中、
家電量販店は頭を抱えているという。
商品を物体として店舗で確かめ、購入はアマゾン、楽天などで行うという新しいスタイルは、購入までの手間こそ1つ増えるけれど、ポイント利率や自宅配送無料など、手間に対してのメリットの価値が高く、私自身も利用している。
ネットに繋がっているデバイスからならどこからでも購入可能で、「ポチる」簡単さ、
店員との煩わしセールストークがないことも私にとって魅力ではあるが、
このECサイトの躍進に家電量販店だけではなく、FACE TO FACEで仕事をしている小売業は軒並み桁外れなダメージを受けていることと思う。
ここ最近でいうと、楽天の
楽天市場で一定額石の買い物をすると送料ゼロ円
という取り組みが独占禁止法に抵触するのではないかとの見方が強まり、楽天の株価を大きく下げるくらいの問題となった。
それに伴いワークマンの楽天市場からの撤退の決定が記憶に新しいが、ワークマンも結局自社ECサイトでの販売に移行するので、
もはやECサイト自体の依存性は強く、これからも変わることはないかとおもう。
さて、家電量販店に商品を見に来るだけで何も買わないで帰るというスタイルを
ショールーミング化
というが、小売店にとっては打撃でも、視野を変えてその流れを自分のものにできれば、飲食店にも応用が可能なのかとおもう。
消費者ECサイト経由の購買方法を利用したのが、
Nike house of innovation 000である
ニューヨーク5番街にある店内はナイキの商品を美しくディスプレイし、もはやショールームで、店員と話すことなくQRコードで商品情報や購入まで行える。
また店員と一緒に自分の寸法にあった商品をその場で作れるというから驚きである。
またナイキにとってアプリをダウンロードしてもらうことでの人件費削減や消費者の購買パターンの把握など、同社にとってECやテクノロジーはなくてはならない存在であるとこの最新ショップが教えてくれる。
もしこれを飲食店に置き換えると、自社ECサイト(複雑なものでなくてもBASEアプリなどでもいい)での商品購入で、
店舗はウォークイン可能なショールーミング工場でも面白いと思う。
店内での直接購入はできないがアプリを通して購入してもらい、商品到着までは数日いただく。
こうすることで、食材のロスを極力まで減らし、原価の管理や労務管理も予め決められている注文内容にしたがい決めることができる。
ショールーミング工場では実際にどのように商品が出来上がっているかを間近で見ることができるし、そこで出る食材の端は試食として提供しても面白いかもしれない。
楽天が強引にでも送料無料を目指すことは、今後必ず訪れるECサイトのインフラ化での他との絶対的な差別化であり、
その行為から見てわかるように、インフラ化は必ずやってくる。
飲食業界の人間として、こういった波に合わせてある料理人も売り方の概念を変えていけると面白いと思う。
2020/1/31
働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。