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海南市「3時のかんぶつ屋さん」マルサン野田商店~はまったら抜け出せなくなる魅惑の乾物ワールドへようこそ~
こんにちは!
和歌山食と暮らしプロジェクトの あや(♀)です。
このプロジェクトでは、和歌山に住むみなさんと一緒に「食」を中心としたさまざまな出来事をもとに「暮らし」を考えるヒントを共有していく…
そんな取り組みをしています。
今回は海南市にある「マルサン野田商店(3時のかんぶつ屋さん)」さんにお邪魔しました!
以前、岡部ライターもこちらのお店を紹介しましたが、この記事では私の個人的な購入品も含め、よりいっそう進化されているお店の様子をご紹介します。
奥深い乾物の世界に感動!オリジナルスイーツからめずらしい商品まで幅広い品ぞろえ
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お店は、海南インターチェンジから車で5分ほどの場所に所在しています。
数年前に和歌山市内に越してきた私にとって、念願の初訪問でした。
創業はなんと昭和24年(1949年)!
現在の社長のお祖父様が、乾物屋さんで奉公されていたことが始まりだそうで、70年以上の歴史を誇ります。
2021年より倉庫をリノベーションした店舗では、オリジナルの「かんぶつスイーツ」をはじめ、全国から独自に仕入れた乾物や食料品を販売しています。
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どの商品を購入するか迷っている時間ですら楽しい
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解放感のある店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、高さのある陳列棚と美しく並べられたオリジナルスイーツの数々。
一見するとごく普通の洋菓子に見えますが、パッケージには「ひじき」「切干大根」「高野豆腐」「白きくらげ」「かつおぶし」などと書かれたシールが貼られています。
さらによく見てみると、これらの乾物は細かくお菓子に練り込まれていることがわかります。
スタッフさん曰く、「かなり手間ひまかけて作っています」とのこと!
たとえば、看板商品であるシフォンケーキの中でも「ひじき」は、開発に1年半もかけて作られたもので、和歌山県優良県産品として「プレミア和歌山」に認定されています。
加太産の天然ひじきを戻して炊き、お醤油で少し味付けし、それをペーストにしたものと刻んだものを生地に入れて、昆布だしも混ぜ込んでいるそうです。
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乾物愛にあふれたスタッフさんがあなたに合った商品を選んでくれます
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みなさんは、ふだんどのように乾物を調理していますか?
実のところ、私が今回お店を訪問した理由の一つは、5歳の息子がひじきなどの乾物を食べられないためです。
息子にとって、乾物は見た目や香り・食感などが独特で、一口食べることすら難しく、食べさせることを半ばあきらめていました。
その旨をスタッフさんに伝えると、おすすめの商品だけでなく、調理方法やおいしい食べ方も教えてくださいました。
たとえば、「切干大根は煮物ではなく、サラダや焼きそばに入れて調理する」「豆腐ハンバーグも小麦粉の代わりにお麩の粉を使うとふっくらする」など、目から鱗の情報が出てくる出てくる……!
スタッフさんが実食して美味しかったものを、製造元と直接お取引して仕入れることもあるのだとか。
一般的なスーパーではあまり見ないようなめずらしいものもあり、食べることが大好きな私は、あれもこれも目移りしてしまいました。
実際に、お客さんがご自身で食べて美味しかったものを贈答品として送ったり、ギフトでもらった商品を気に入って来店されたりする方もいるそうですよ。
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しいたけドレッシングは粒が細かいため、キノコが苦手な子でも食べられるかも。
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お酒のアテになること間違いなし
うちの子もついに乾物デビュー!和歌山の子育て世代におすすめ
迷いに迷ったあげく、今回私が購入した商品はこちらです。
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おすすめは「こんぶ」、米粉の生地に梅がアクセントになっていてあまじょっぱさがクセになる。
チョコ好きの夫が気に入ったのは「しいたけ」、ココアで炊かれていてコクがある。
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「鰹節のクラッカー」「ドライフルーツ(トマト・パッションフルーツ)」
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「オリーブイリコ」「最中海藻スープ」
まず、オリジナルスイーツをいくつか食べてみました。
乾物の豊かな風味が見事に調和していて感動!
とくに「海南クグロフケーキ」は、「橘」の爽やかな香りとひじきの旨味を感じられる一品で、とても上品な味わいでした。
「これなら息子もいけるかも!」と思い、おやつに出したところ、刻まれているひじきの見た目がどうしても気になるようでした……(笑)。
でも、まずは一口食べられたので十分進歩です!
さらにうれしかったのは、彼がドライトマトを食べられたことです。
今までトマトソースならOKでしたが、固形のトマトは苦手で、口に入れることすらしてくれませんでした。
でも、「これはキャンディ?イチゴ?」とニコニコしながら食べているではありませんか!
「トマトだよ」というとびっくりしていました。
作戦大成功です。
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海南市下津町大崎のひじきを使用)」「ドライトマト」「鰹節のクラッカー」
ちなみに彼が気に入ったのは、「鰹節のクラッカー」と「オリーブイリコ」です。
このように、いろいろな乾物を少しずつ試してみると、食べられるものが増えていきそうですね。
マルサン野田商店さんは乾物を中心とした卸売や小売業だけでなく、お菓子を通じた街おこしや、地元の子どもたちに乾物やお菓子の魅力を伝える活動もされています。
というのも海南市は、みかんの原種である「橘」が中国から日本に初めて移植された土地といわれており、橘はかつて、現在の私たちがお菓子を食べるように親しまれていたそうです。
つまり、海南市は日本の「お菓子発祥の地」なのです。
みなさんはご存じでしたか?
2021年には、野田社長を中心とした「鱧の街・菓子の街 海南プロジェクト実行委員会」のみなさんが精力的に請願された結果、海南市「お菓子の振興に関する条例」が制定されました。
【出典】
海南市HP:「海南市お菓子の振興に関する条例」が制定されました!
日本経済新聞:お菓子発祥は和歌山・海南? 古代の甘味「橘」が伝来
また同社はさまざまなメディアでも紹介されており、2022年にはNHK・Eテレの「まる得マガジン」にて、社長自ら乾物レシピをご紹介し多くの反響を呼びました。
今後のご活躍も目が離せませんね!
次回は息子を連れてお店を訪れて、本人が食べたいものを購入させていただこうと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
和歌山 食と暮らしプロジェクト
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担当:土岐
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