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段ボールコンポストをつくってみました

こんにちは!
和歌山食と暮らしプロジェクトです。

このプロジェクトでは、和歌山に住むみなさんと一緒に
「食」を中心としたさまざまな出来事をもとに
「暮らし」を考えるヒントを共有していく…
そんな取り組みをしています!

今回は、おうちでできる段ボールコンポストについて紹介します。


やろうと思いながらやってこなかったコンポスト

某ホームセンターの園芸コーナーに行ったのですが…

段ボールコンポストと聞くと、
①「においそう」とか「虫が寄ってきそう」という心配がある
②賃貸アパートでもできるのか不安だった
③たとえ土ができたとして、活用できるかわからない

というイメージが先行して、今回使用した米ぬかや腐葉土が手元にあってもなかなか始められずにいました…。

とはいえ、和歌山食と暮らしプロジェクトに関わる身としては、さまざまな経験を積んでいきたい気持ちもある。
「よし、いっちょやってみっか!」ということで作成開始~。

と、その前に、コンポストに必要な箱探し
段ボールだと水分でヨレヨレになると耳にしていたので、ちょうどいい木箱などがあればいいなぁと、ホームセンターまで愛車(電チャリ)で行ってきました♪

結果としては、プラ製のコンポストばかり…

通気性と将来性という面で、購入はやめておきました。

でも、あらためて売り場を確認できたのでよかったです。今はいろんなコンポスト用のアイテムが販売されているようです。


段ボールを組み立てよう

二重の段ボールで強度アップ!

結局段ボールでやってみることにしました。今回使用した段ボールは書籍などを入れるような、二重の段ボールです。
防水加工されていないものでつくりました。

※写真は2枚が重なっていて四重に見えてますが。

念のため、ハッカを使った虫よけも購入。

段ボールの他に準備したものは、
・すのこ
・クラフトテープ
・温度計
・洗濯ネット(大)
 
・ゴム手袋
・新聞紙

そして、コンポスト基材となる
・腐葉土:3.5kg
・米ぬか:2kg 
です。

今回は厳重に目張りしました!

材料がそろったところで、まずは段ボールのカット面をクラフトテープで閉じていきます。隙間に虫が入り込んで卵を産みつけられないよう、今回はかなり厳重に目張りしてみました。

組み立てた底面は、重さに耐えられるように縦横にクラフトテープで密封しました。

虫の襲来にビビっているので、かなり貼り付けました…
いい感じにできました!

本体の箱に合わせてキッチリ閉まるように、別の段ボールで蓋も作りました。帽子みたいでいい感じ♪

側面に日付等書いて、段ボールは完成~。


いよいよ仕上げ!

段ボールの底に湿気取りとして2日分ほどの新聞紙を敷き、その上に洗濯ネットを開いて準備します。(洗濯ばさみなどで留めておくとよいです)

そしていよいよ、腐葉土と米ぬかを投入
その後、ゴム手袋をした手でまんべんなく混ぜ込んでいきます。

腐葉土はベタベタ過ぎても、カラカラ過ぎても良くないので、握って軽く形が残るくらいの湿り気がある程度でやってみてください。カラカラの場合は水やお米のとぎ汁300~500cc程度を混ぜながら入れていきます。

洗濯ネットのファスナーを閉じて、全体をまわし混ぜたのち、蓋をして雨の当たらない場所に設置します。
今回はベランダにすのこを敷いて、その上に段ボールコンポストを置きました。


さあ、生ごみをレッツ投入!

記念すべき最初の生ごみは…
子どもの食べ残していたタコライス約100gと野菜炒め50gほど。

「こどもの食べ残しを食べて太るなんて嫌だ!」
と思っている三児の母なので、投入させていただきました。

真ん中あたりを少し掘って、その中に生ごみをいれてからまた基材の土を被せます。

ちなみに、一度に入れる生ごみの量は500~800g程度。細かくできるのであれば細かくしていた方が分解も早く進みます。

さらに、なんでもかんでも投入すりゃあいいってものでもなくて、草や木、貝殻、手羽元などの硬い骨などはいれず、野菜や果物の種も発芽してほしくないときは入れないほうがよさそうです。

他にも、入れたらいいとか、入れないほうがいいという情報は調べたらいくらでもでてくるので、わからない場合は自分で調べたり、経験者の方に話を聞いてみるのがよいと思います。

基材の土を混ぜるときは、細かい魚の骨なども入るのでゴム手袋をして混ぜるようにしてくださいね。


いつまで生ごみを入れ続けるの?

段ボールコンポストに生ごみを投入し続けると発酵が進んで基材の土が高温になります。(30度以上になることも)
白い煙がでるほどであれば、油分の多いものは投入を控えてください。

生ごみが分解しなくなる3~5か月ほどで投入をやめて、その後、熟成に入ります。この時点ではまだ堆肥ではありません
生ごみの投入量は、トータルで30~50kgが目安のようです。
(50kgを3か月で入れるとすると、1日500g程度)



コンポストの熟成について

生ごみ投入後は、1週間に1回程度、1リットルの水分を加えて基材の土をよく混ぜます。
水分を入れると温度が上昇します。

熟成期間は夏期2週間から1か月、冬期で1か月から2か月程度で生ごみの形がなくなります。水分を加えても温度の上昇がなければ熟成完了です!

無事に堆肥となった基材の土は、栄養分も多いので、プランターや畑などで使用する場合は土:堆肥=3~4:1の割合で様子をみながら使用してもらうのがよさそうです。


出来上がりをお楽しみに!

家庭からでる生ごみは水分を多く含みます。そのごみを焼却するのに、水分が多いと余計にエネルギーを使わなければなりません。
ごみを出す際には、しっかり水を切ることも大切です。

そして、食べきれないほどの量を買わないことも。

日本のフードロス問題についてご存じの方も多いと思いますが、まずは家庭からできることを少しずつやってみませんか?^^

「えー、あなた意識高い系~?」
「自然派気取りなの~?」

なーんて、ゆうてる場合でもないですしね!

異常気象、豪雨災害、待ったなし。
一部の人が行動してどうにかなるものでもありません。

わたし自身も、今回始めたばかりの段ボールコンポスト。
こどもたちと一緒に食のこと、ごみのこと、考えていきたいなと思っています。

堆肥なるのが秋から冬にかけてなので、またレポートさせていただきます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました♪


和歌山 食と暮らしプロジェクト
主催:一般財団法人和歌山環境保全公社
運営:NPO法人わかやま環境ネットワーク
   NPO法人ホッピング 担当岡部

〔コンポスト作成においての参考文献〕
・相模原市市立環境情報センター
(その他、名古屋市、富士市、岐阜市での例を参考にしております)

#やってみた大賞

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