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香る夏〜汗と体臭を添えて〜

高校生くらいからだろうか。
周囲の友人が香水を使うようになったのは。
石鹸の香り、杉の香り、金木犀の香り。
中にはタバコの匂いを香水代わりにしていた人もいた。
年齢が上がるにつれて周囲の香水使用率は高くなる。
体臭を隠すためとか、自身の好きな匂いを纏っていたいとか、自分を理想の自分にしたいとか。色々な理由があるんだろう。
匂いは人の印象に繋がるため、人と接する機会の多い方々にとっては必須アイテムなのかもしれない。
そうした人達にとって、香水は重要なアイデンティティなんだと思う。

私はというと常時消臭スプレーぶっ掛けている。香水によってアイデンティティが保たれるのであれば私は無個性ということになるのだろうか?

ともあれ、そんな私は香水が苦手である。
理由は色々な匂いが混ざるから。

例えば、石鹸の香水を使用した人と食事に行くとしよう。いくら美味しい料理が出てきても、隣や対面に常時石鹸の香りを放つ人間がいれば台無しである。肉を食べる時。寿司を食べる時。デザートを食べる時。常に石鹸の香りが近くにあると私は食欲を失せてしまう。
(これは石鹸に限らず甘い香りを放つ香水全般に言えると思う。)
食事の場にそんなに強烈な匂いつけるやついねーわ!!と思う方には申し訳ないのだが、どんなに爽やかな香りでも同席で食事をする以上、どうしても匂いが伝わってしまうのだ。
私の場合、その匂いによって食事が純粋に楽しめなかった経験が何度かあった。

複数人で遊ぶ時。
一方ではバニラの香水を付けた友人が。
もう一方では柑橘系の香水を付けた友人がいたとしたら。常に匂いが混ざった環境に身を置かねばならなくなる。奇跡的にベストマッチすれば良い匂いの空間になるかもしれないが、大抵は甘ったるい匂いになるか、不快な匂いが漂うことになる。そんなことになったら地獄である。人混みに行く時には周囲に人を近づけないバリアになるのかもね!!!

こうした時、疑問に思うのは香水を使用している本人は気分が悪くならないのかな?ということである。他の匂いと混ざることを気にしていないのだろうか?
使用者には自身の香水の匂いしか届いていないのであれば、食事の際には自身の香水の匂いがする食べ物を楽しんでいるのかな?

私は香水そのものを否定したい訳では無い。街ですれ違う時とか、1体1で会う時とか、散歩の時とか。外のような匂いが籠らない場所で会う際にはとても魅力的な効果を発していると思う。匂いによってはその人との思い出が蘇ることもあったりリラックス出来る香りとかもあるので香水自体は好きである。
ただ外出の際に無闇矢鱈に香水使用するのは勘弁してくれ!!!
匂いって割りとデリケートな話題だと思っていて、匂うから香水辞めてくれ!!って面と向かって言えないのよね。


これからさらに暑くなり、汗やら体臭と共に香水の匂いが強烈になることを考えるとやはり憂鬱になってきますね!!
電車やエレベーターの中とか考えただけでもゾッとします。

社会人の皆々様、暑い中お疲れ様です。

それでは、この辺で。

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