パラ

ねるねるねるねが母の味 私の文章は9割フィクションです。

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最近の記事

20221230

早いもので師走となり、今年ももう終わる。 毎年気づいたら師走になっている。そして毎年5月辺りの記憶が無い。 ところで、私の部屋は物が多い。物が、というより本が。部屋の4分の1くらいは本が陣取っている。ならそこまで多くはないだろうと思われるかもしれないが、同部屋に椅子や机、タンスに布団を置くとなるとそれはもう狭いのだ。 ひとたび部屋の風景を人様に見せれば矢継ぎ早に汚部屋だの散らかっているだのと悪評が飛んでくる。 「私の部屋を悪く言わないでやっておくれよう。」 部屋の主である私

    • ラブレター Chapter2『I witness you』

       私は孤独を好む人間だ、と他者から評される。 私としては群れで行動することが苦手で、それを避けた結果なのだけれど。 なにも最初からそうだったわけではない。 小中学生の頃は活発な部類の人間だったし、その頃は友人もクラスに複数人存在していた。 変わったのは高校生になってから。思春期を迎えて新たな環境に移ったことで周囲の人間の関わり方が一変したのだ。異性を意識した関係が増え、ヒエラルキーが色濃く反映されるようになった。 損得勘定で展開される友情に嫌気がさした私は能動的に友人を作らな

      • ラブレター Chapter1『罰』

        これは2023年1月に私の前から消滅した親友へ贈る手紙です。 もしかしたらこの手紙が親友の目に触れる機会は無いかもしれない。 役割が果たされることなく一生電子の海に漂うことになるかもしれない。 それでも、私の気持ちを記録するためにここに記します。 ──── 親愛なる友人へ  別れの日の朝あなたが言っていたことのように、私のあなたに対する感情は次第に薄れゆくだろう。あなたではなく、あなたとの思い出が大切になっていくだろう。そうなる前に、せめてあなたが大切だというこの気持ち

        • 感謝を、嫉妬を、羨望を、憎悪を、愛情を、伝えたいのにそのどれもが言葉にならない。伝えたい想いはあるのに適切な言葉が見つからない。 感情を言葉にせねば。今。今。今。

        • ラブレター Chapter2『I witness you』

        • ラブレター Chapter1『罰』

        • 感謝を、嫉妬を、羨望を、憎悪を、愛情を、伝えたいのにそのどれもが言葉にならない。伝えたい想いはあるのに適切な言葉が見つからない。 感情を言葉にせねば。今。今。今。

          202301月記

          2023年になり早くも1月が終わろうとしている。この1ヶ月はあっという間だったけれど、振り返れば陰鬱な月だったように思う。 今日に至るまで私は大事にしていたモノを幾つか失った。 まず、愛用のクシを失くした。 机に置いてあったところを愛猫にはじかれてしまい、姿を消したのだ。百均のモノなので直ぐに手に入るけれどクシを買いに外に出ることが億劫なのだ。おかげで最近は寝癖を生やしたまま出勤している。特に誰にも指摘されないので私にクシは必要ないのかもしれない。 新たな発見である。 次

          202301月記

          おぎゃ〜!!

          『鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。声あるものは幸いなり』という言葉がある。 これは明治時代の小説家 齋藤緑雨が遺した言葉であり、意味は 【人間も、言葉を持ち、意見を出し、鳥のようにさえずる声を上げることが出来る人はまだいい。  訴える知性とことば、知識、機会や用具・方法のある人はまだいい。  黙してされるがままの魚のような存在はどうしたものだろう。】というらしい。 最初にこの言葉の意味を知った時。真っ先にメンヘラな知人のことが頭に思い浮かんだ。 彼女は彼氏との恋愛状況に

          おぎゃ〜!!

          ないものねだり

          昔は「変わっているね。」と言われることが多かった。 祖父によると、幼い頃の私は「変わっているね。」と言われる度に嬉しそうに微笑んでいたそうだ。 変わっていると言われることが特別視されていることのように感じていたので嬉しかったのだと思う。  意味を理解したのは大人になってからだった。それらは私の常識から逸脱した行動や言動を指しており、軽蔑をオブラートに包んだ表現であることを知った。 特別視ではなく、怪訝な目で見られていたことを知った。 面白い存在ではなく、疎まれる存在であった

          ないものねだり

          『またね』

           最近、「またね」という言葉が気に入っている。 この言葉の使い所として、別れ際に今後も会うことを盲信している相手に告げる時が挙げられる。 「またね」は、「また今度」や「また明日」のように次に会う時期を指定していない部分が魅力的だと思う。 私としてはまたいつか会おうね。というニュアンスで使っているのだけれど、だいたいこれを告げる相手はネット上の友人だ。  数多のSNSプラットフォームが存在している現代、ネット上で再び会えることは奇跡に等しいことだと思っている。場所によってはF

          『またね』

          私というキャラクターは

          私は人との会話が苦手である。 特に親しい人との会話は。 だって、何を話して良いのか分からないんだもん。 私は普段インドア派なので、人様に話せるような体験談や話題を数多く持っている訳ではない。数少ない体験談を話したところで、その話題は2回目に会った時には既に消化されているため使えない。 結果、話す事が無くなる。 何回も顔を合わせる人程会話が少なくなっていくのだ。 よく話術を鍛える系の本で聞き手に回れば会話は続くぞ👍と書かれているけれど、毎回聞き手に回るような会話ってそうそう無い

          私というキャラクターは

          香る夏〜汗と体臭を添えて〜

          高校生くらいからだろうか。 周囲の友人が香水を使うようになったのは。 石鹸の香り、杉の香り、金木犀の香り。 中にはタバコの匂いを香水代わりにしていた人もいた。 年齢が上がるにつれて周囲の香水使用率は高くなる。 体臭を隠すためとか、自身の好きな匂いを纏っていたいとか、自分を理想の自分にしたいとか。色々な理由があるんだろう。 匂いは人の印象に繋がるため、人と接する機会の多い方々にとっては必須アイテムなのかもしれない。 そうした人達にとって、香水は重要なアイデンティティなんだと思う

          香る夏〜汗と体臭を添えて〜

          初めてドラマ観終えた

          歳をとるごとに新しいことに挑戦するのが億劫になっていく。しかし、一歩踏み出すと大抵の事は良かったと思えるので多少の挑戦心は大事だと思っている。 先週、またひとつ人生における「初めて」を卒業した。蒼き空が広がる初夏の平日、茹だるような暑さに嫌気がした私は仕事を休んだ。もといサボった。外に出る気が起きないので、今日はドラマを最終話まで観てみようと思い立った。 私はドラマを全て観た経験が無かった。だって1話が40分超とか長いし、作品によってはシーズン3とかあるじゃない???そうい

          初めてドラマ観終えた

          後退的就活日誌

          最近、就活を始めた。 とはいえ、特になりたい職業や職種というものは定まっていない。 近年、就活が前倒しになっており、早めに取り掛からないと手遅れになるということを教員に脅されているため、日々興味も無い就活サイトを眺めている。 私は小説の題材になりそうな人気のない道で営んでいる本屋さんとか変わった人がやってくるカフェとかそういった所で働きたいとは思っているものの、説明会を開いているような企業にそのような店(企業)は存在しない。 そんな自堕落な就活を始めてから、SNSを用いて面

          後退的就活日誌

          『この作品、おもんね〜!!!!』

          近年、様々な分野でサブスクリプション制度が取り入れられていることを耳にするようになった。 それは物事に対して質よりもコスパを求める人が増えたからだと勝手に思っている。 様々な情報が簡単に手に入る現代、自身で情報の取捨選択をせざるを得なくなった現代では、己の知見を深めるために様々な知識を吸収することが難しくなったように思う。 情報の取捨選択をするために必要な情報もまた増えているからだ。 何言ってるか自分でもわからなくなってきたな。 ともあれ、このようになってくると単一の物事に

          『この作品、おもんね〜!!!!』

          「女王様」

          ふと仕事中に記憶の底に沈めたはずの黒歴史を思い出した。 この記憶を自身の内に抱え込んだまま過ごすことは中々にキツいので外部に放出することで楽になれればと思う。 中学に入学すると共に部活が始まった。 私が所属していたのはゆるゆるな部活で、先生に無断で来ない人もいれば部活の時間に鬼ごっこをしている人もいるような部活だった。 そんな部活でも1年経つと後輩が出来た。 親や先生からは子供扱いされることが多い環境下で初めて公的に自身よりも身分が下の者が出来た!!と、当時の私は喜んでいた

          「女王様」

          年末の日記

          早いもので今年も師走となり残すところ1週間ちょいとなって参りました。 最近の私はと言うと、11月下旬にお歳暮を祖父母に送ったところ早すぎるだろという旨の電話が来たり、一昨日くらいに年賀状を友人に送ったところ早すぎるだろという旨のLINEが届いたりしている今日この頃でございます。 そんな私ですが先月、友人にタロット占いをやってもらいました。 占う内容についてはズバリ、将来の恋愛についてです。せっかちなため未来の相手すらも知りたいという欲望を抑えられず占ってもらうことにしまし

          年末の日記