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私の彼はムスリム #3

  辺り一面のバナナ畑を抜け、真っ暗な一本道を車で走らせていた。車のヘッドライトだけが頼りだ。しばらくすると、ホテルの名前のオブジェが見えてきた。
重厚感のある看板を目にしながらゲートをくぐり、私たちはホテルの敷地内に入った。
どこからか、高級車やスーパーカーばかりが私たちの車と一緒に流れ込んできていた。いかにものレンタカーで来ているのは私たちだけだった。

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