桃色をくれる人
先日もまた、大好きな銭湯へ行ってきた。
安定の寝風呂。
空が見ささる。
雲一つない、薄い水色の空。
もう少しすると、淡い桃色の花びらが舞い込む。
下を見る。
今日気になるのは、
切り過ぎた下。水面でわずかに揺れる。
マツモみたい。(お味噌汁の具になるやつです)
※食べられなくなった方、ごめんなさい
去年のちょうど今頃も
あの人は私をドキドキさせた。
春になると、アプローチするの?
春になると、薄い水色の心に
淡い桃色の感情を沸き立たせるの
やめてくれない?笑
また30分浸かりながら、そんなことについて
考えていた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
一度お茶をして、
「え、もう2時間?早いな」なんて、
楽しかったですなんて、
言っていたのにね。
貸した本を返すのを口実にして
お茶に誘ってくれなかった。
職場の棚に預けて、
誰に言っても返してくれるようにするなんて、
つれないぜ。
あれだけパーソナルスペースを晒すのは
誰にでもするのだろうか?
へらへらして、馴れ馴れしいのは
よくわかるけどね。
私の誕生日の何日か後に訪問する機会があって、
帰り際に
「ハッピーバースデー」って
👋を振ってくれたから、嬉しくて、
「私も言いますね」とか
ノリノリで言ってしまった…
今月、君の誕生日だね。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
去年、年内最後になるだろう会う機会は、
ちょうど休みなんですよー
なんて言われて、
ああ避けられてるなあ…と
感じずにはいられなかった。
嗚咽して泣いた。
なにか期待しすぎていたのは
私の貪欲さが故だ。
年齢も何もかも釣り合わないこの恋は
一時の、ささやかな贈り物のような時間で、
ろくに恋をしてこなかった私には
ほんとに清い時間だった。
年内最後の業務を終えて、
送ってくれた1ヶ月ぶりのメールには
「来年もいっぱい喋りましょう」
メールもろくに続かないやんけ!!
仕事納めして、やっと自分からメールするって
限定が過ぎる。
どこやのファンクラブからのメールより少ない。
年明けの訪問。
そこに居るのに対応しない。
とても忙しそうだ。
去年はずっと対応してくれて、
私が来たら自分が出ることになってるって
どうしたってウフフって、なるさね。
ちょっと挨拶したときは、笑顔だったけど。
どうしても、避けられてるような
嫌われてるような意識が払えない。
そんな気分で、今年3回目の訪問。
あぁ、今日も居るな。
対応するかな。
どんな風に話そう。
他のお客さんの対応してるなあ…、、
結局、他の人が対応してくれて。
まあ、いいんだけど…
気になっちゃって、
私が来ることが具合悪くしてるんじゃ…?
そんなことしたつもりはないけど、
年増の女に付きまとわれてるとか思ってたら
一度お詫びしたい。
違う支店にした方がいいか、確認したかった。
うん。
帰ったらメールしてみよう。
これでスッキリしよう。
向こうも辛いかも。
そうして開いた、DM画面…
あれ?メールきてる?!
"めったに会えないのに、いつもタイミングよく
他の対応しなきゃなくて…
これから休憩だったからご飯誘ってみました…"
丁度、用事終えて、帰る辺りの時間。
帰ってきちゃったよ、夕方だしね。
メールくるなんて微塵も思わないし
見ないよ。
避けられてる気がしてメールするとこだと
伝えた。
"そんなことないですよ!
そう感じさせてごめんなさい。
話せなくて、寂しかったです。
◯◯さんのこと、大好きです😘
またお茶しよう!"
ヘイヘイ💦
大好きとか、若い人が簡単に言わない方がいいよって、言わせていただいた。
その絵文字とか、、うぅ"…💧
もう嬉しい!とか、キャァ~とか、
そんな気狂いはなかった。
(前は一晩眠れなかった)
とにかく変な負担を負っていなくて安心した。
せめてと思っていたこと。
友だちになれたら…
話してみたら
「もちろんです!」
って言ってくれた。
男友達、欲しかったから、嬉しい。
メールもろくに続かないし、
プライベートは副業とか資格取得とか趣味とか充実してるし、
私が食い込んでいく隙は
全くわからない。
変に悩むのも嫌だし、
声が掛かったら、その時は…位でいいや。
それに私は、もう大人の階段を登ってしまったし。
恋することに焦がれて、せつなさも苦しさも愛おしいと思っていた私ではない。
なんなら、そんな私のことも話してやりたい。
君のそんな話も聞いてみたいし。
夜の桜を見ながら君と歩きたいと、
「桜が降る夜は」(♪あいみょん)を
よく聞いていた去年のこと。
また思い出している。
友だちとしてなら誘ってもいいのかも。
誘わないけど。