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パート主婦がネットショップの運営を任される
どうも、みつばです。
小規模飲食店の事務をやっています。私の体験が誰かのヒントになれば幸いです。身バレ防止のため、偽名やフェイクを入れています。
飲食店でマスクを売る
コロナ禍で一番売れた物と言えばマスクだ。
軒並みマスク不足でどこの店も完売入荷未定。手に入る事が難しかった。もちろんネットショップでも売切れ続出。
そこへ目をつけたのがマスクのネット販売。コロナの影響で暇になり、飲食店では日々の売上が確保できず、代わりにマスクを販売していたのだった。
仕入れ値300円を2400円で販売
マスクの素材は『布』だった。
社長の知り合いに作らせて、100枚1ロットの取り引きで納品させる。マスク1枚100円で仕入れ、その8倍の値段で3枚セットにして販売していた。
配送料、販売手数料を含めたとしても、とんでもないぼったくりである。
それでも消費者はマスクを手に入れようと受注は絶えない。あの当時はみんな異常だった。マスクを販売していたショップはさぞ、美味しい蜜が吸えただろう。
採用を急いでいた理由
マスクが飛ぶように売れ、ネット販売業で多忙な中、担当していた従業員が1人辞めたらしい。
辞めた従業員は猫田(ねこた)さんといった。
猫田さんは忙しさと社長の横柄な態度から喧嘩に発展し、辞めたのだと聞く。
猫田さんはほぼ1人でネットショップの運営をこなしていた。
採用を急いでいたのはネットショップ運営業務の全てをこの人に任せっきりにして突然辞められたからだ。もちろん他の従業員に引き継ぎも無い。急きょ対応できる人材が必要になったのだ。
私はその猫田さんの後がまとして採用された。
業務丸投げ
マスクの他にネットショップで販売している商品があった。
オリジナル商品『やみつきスペシャル』(仮名)だった。「食べたらやみつきになる美味しさ」を売りにマスクと同様ネットショップで販売していた。
まだまだ駆け出しの商品なので、認知度は少なく、売上はごくわずか。
「マスクの受注をやりつつ、やみつきスペシャルも売れるように頑張ってみてほしい。分からない事は、ネットショップの営業担当に電話して聞いてくれ」
それが社長の指示だった。
※ネットショップ営業担当とは
大手で言うと、Amazon、楽天市場、Yahooショップなど。ショップ運営についてサポートしてくれる窓口があり、この当時、うちのショップに営業担当が専属でついていた。
ネットショップ未経験
そもそも、この当時私はネットでほとんど買い物した事がなかった。リアルの商品を手に取る方が安心する。
ネットショップの買い物すらままならない未経験の私が、いきなり運営者を任された。
社長と2人でやっていくのだと思っていたが、そうではない。
「分からないことは電話で聞く」
つまり猫田さん退職後は営業担当に電話で教えてもらいながらマスクの受注発送をやっていたのだ。
そもそも社長も、未経験で素人なのだ。
不安しかない。