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清掃管理がずさん。問題のある飲食店は、経営者が問題だ

私は事務だけで、飲食店の現場(キッチン、ホール)はこれまでの人生で一度も経験した事が無い。(アルバイトでも飲食店の経験なし)
それでも事務所兼、飲食店の勤務先は目に余るものがある。
こんな飲食店にはならないように、失敗例として参考にしてほしい。



悪臭漂う厨房

毎朝、飲食店の上の階にある事務所へ出勤する度に厨房前を通る。

その度に悪臭が鼻をつく。

マスク越しでも臭う。
とにかくクサい。ドブのようなニオイ。

ニオイの原因はおそらくグリストラップ

【グリストラップとは】
正式名称:グリース・トラップ(Grease(油)Trap(止める・罠)

飲食店だけでなく、食品を扱うスーパーなどの業種でもお肉や魚をさばく厨房の床には、排水に含まれるゴミや油がそのまま下水に流れるのを防ぐ装置が存在する。
簡単に言うと油分と水分を分離する装置。
設置は義務ではないが、飲食店では必須である。

このグリスト清掃は、従業員がやろうとすると、金網のバスケットの清掃と、上澄みにある油や屑をすくう事ぐらいしかできない。

ニオイの発生源となるグリストの油は、産業廃棄物となるため業者に依頼するのがマスト。

フライヤーを使う飲食店なら、およそ月1回の清掃が必要となる。

しかしうちの飲食店はここ数年、業者へ清掃依頼した様子がない。事務をしていれば、業者とのやり取り(請求書や依頼の電話など)が見えるものだが、その気配は全くない。


社長に相談するも

あまりの臭いに私は社長へ相談した。
「厨房のにおいが気になるんですが」と控えめに。

「あいつ(店長)ぜんぜん掃除しない。毎日暇なくせに、何をやってるんだ。ろくな売上も出さずに、毎日毎日、店開けてるだけじゃないか。この前も売上ゼロやぞ?俺は経営者として毎日走り回ってるのに・・・」

ブツブツねちねち、愚痴を言う。
話が切り替わってしまった。

「厨房の清掃、業者には依頼しないんですか?」

私の問いかけに、社長はあからさまに嫌な顔をした。

そんなお金はない。だいたい、他の店舗でも店長が掃除しているし、暇な時間があればできる。あいつ(店長)は怠けているだけだ。まあ、害虫はさすがに客から苦情がくるから、業者に依頼してる」

店長を『あいつ』呼ばわり、お客様を『客』呼ばわり。大変で時間のかかる清掃作業を「暇だろ」「怠け者」と決めつける。
私は社長の言葉の端々で、この人の人間性を心底嫌悪していた。

飲食店の現場を知らない私が言うのもなんだが、グリスト清掃は滑りやすいし、危険が伴う。また、行き届かない清掃箇所も出てくるはず。数か月に1回は、業者に依頼した方が良い。

こんな管理が劣悪な飲食店も存在する。



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