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自作デカールでミニ四駆製作 作例GRヤリスとNEO VQS、塗装・研ぎ出し編
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これまで関連記事が2本あります。
前回記事で作製していたミニ四駆GRヤリスとNEO VQSの塗装・研ぎ出し作業をこの記事で解説します。
作例はまた別記事にまとめる予定です。
ミニ四駆のGRヤリスとNEO VQSを作製しました
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ミニ四駆 NEO VQS
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ヤリスは白色、NEO VQSは黒なので、下地色の影響は比較しやすかった。結局、NEO VQSの黒のボディにはデカールを使える部分がなくて、全て付属のシールを貼りました。
付属のシール、とても良かったです。シールも進化しています。
元々スケールモデル専門なので、シールと言えば子供向けのおもちゃのようなプラモデルに付属していたものしか知らなかった。
「シールなんて!」と侮っていました。
すみません(>_<)
まず、相当に薄いです。
シールの端もほとんど目立ちません。
それに接着力が強いです。しっかりついてめくれることはないでしょう。
それと、シルバーや明るい色の発色が良いです。黒の車体色の上にこれだけ輝く銀色を再現するにはシールしか出来ないです。
それに、お手軽です。
ミニ四駆 GRヤリス
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ほぼ説明書通りに製作しました。
自作デカールを試したかったので、付属のシールをスキャンしてデカールの形をとり、それに合わせてillustrator(Adobe)で印刷データを作成した。なので、デカールのデータはすべてベクターデータです。
WRCヤリスを参考にサイドボディ下部のラインをデカールに追加しています。
デカール関連
GRヤリスで注意したところは、元々のシールには白い部分が多かったので、それを考慮しておくこと。自作デカールでは白の部分は発色できません。
一番大変なところはヘッドライト・テールライトの部分でした。
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白い部分がデカールで再現できないので、あらかじめヘッドライトとテールライトの部分にタミヤの極薄アルミシートを張っておきました。
これで、デカールの白い部分、つまり透明の部分は裏のアルミシートが見えるようになって、ヘッドライトのミラー反射を再現できます。
ただし、ミニ四駆の特性上、ヘッドライト部分もきついはめ込みになっていて、クリアコート済みの部品をはめるときに塗料が削れてしまいました。
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せっかく綺麗に塗れたのに、端の部分がぎざぎざになってショックでした。目立つ部分だし、一番デカールの精密さが発揮できる部分でしたので、デカールを使用するなら、最初からはめ込みのきつい部分を削っておくべきでした。
強度は落ちるけど、デカールの表現を優先して気を付けるべきとこでした。本作の一番の失敗です。
はめつけ後に色を塗って修正しています。
ウィンドウの枠の表現にはデカールが最適
ウィンドウの枠は最初にマスキングで塗っておきましたが、マスキングから塗料がはみ出て少しよれよれになっていたので、それをデカールで修正するつもりでした。
だいたいうまくいきました。特に、ウィンドウ枠の内側はきっちりと仕上がりました。
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外側は、デカールサイズを外枠ぎりぎりまで攻めることが出来なかったので、後で筆で修正しています。
後部ウィンドウは別パーツで、黒に塗装していたので、アルミシートを貼った上にデカール予定でしたが、アルミシートのしわが取れず、諦めて付属シールを貼っています。
アルミシートの接着力が曲面の対応には足りなかった。ここはボディと同じように、マスキングでの塗り分けにすべきでした。マスキングで多少塗分けがよれよれになっても、デカールで修正できるので。
そもそも、ウィンドウ枠をデカールで表現するつもりなら、枠部分の塗装は不要だったようです。ここも次は注意したい点です。
ドアの部分は元のシールをillustratorのグラデーションで再現しました。これも思ったよりうまくいって良かったです。
無理そうなら付属のシールを使うつもりだったので、
黒のラインの部分は、デカールがしわになったときに部分的にトナーがとれてしまうことがあったので、後から黒を塗って修正しています。
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屋根のカーボン模様は思ったよりうまくいきました。このような素材の表現に使えるなら、カーモデルや飛行機モデルなどに応用できそうです。
カーボン模様はillustratorのパターンで作っていますが、今後もいろいろトライしたい部分です。
クリア塗装
デカール貼り付け後はクリア塗装を行います。
これによって、デカール面と塗装面の段差やつやの差をなくして、つやつやの表面にします。
クリア塗装にはラッカー系クリアを使います。
下の塗料が水性でない限り、ラッカー系の方が乾燥が早くて塗装面も丈夫なような気がします。
下の塗料がラッカーで溶けだしてしまうような場合は水性クリアーを使用します。
デカールはラッカー系塗料に耐性アリ
今回の自作デカールはラッカー系塗料にも耐性がありました。
トナーインク自体は表面をコートしていますが、そのコートもラッカー系クリアなので、トナーも溶けだすようなことはないようです。
完全乾燥が大事
クリア塗装は何回かに分けて塗装しますが、その都度、乾燥が大事です。
完全に乾燥してないと、先に塗ったクリア塗装面が溶けだして、重ね塗ることが出来なくなるし、液だれすることでムラになり平滑な塗装面が出来ません。
私の場合は、冬はストーブの近くに置きますが、一度、この方法で作製途中のプラモデルを溶かしてしまったことがあります。十分距離を離して乾燥させます。
もちろん、乾燥機などがあれば使えるし、ひたすら時間をかけるのも大事です。
ちなみに、ストーブで初期乾燥をかけても、次のクリア塗装までは2日間置きました。
研ぎ出し コンパウンド磨きだし
いったん、塗装で仕上げた面にサンドペーパーをかけるのは勇気が要ります。
最終的にどれくらい輝くか知っていないと、塗装でつや出しした後に削るのはなかなか出来ません。
【研ぎ出し三か条】
ラッカー系で塗装しろ 乾きが早い=失敗しにくい
クレオスセラミックコンパウンドを用意=他社のものでも良いが、仕上げのコンパウンドは最良のものが必要
角は削るな=モールドの角の部分は削れやすいので、角にはペーパーを当てないようにします。「角は研がない」くらいの気持ちで磨く方がよいかも
サンディングするときには、先に書いたように、塗装面が完全に乾燥して、カチカチになってないと研げません。
塗料がペーパーの目に詰まったりします。コンパウンドでも同じです。
ちょうど、タミヤのコンパウンドが乾燥して固まっていたので、クレオスのコンパウンドを買ってみました。
タミヤチューブよりも長期保存が可能なのではと考えました。
耐水ペーパー2000番から
私が塗装する部屋は、普通の事務所兼用なので、塗装の際には、埃が最大の敵です。
特に、つやつやのカーモデルの塗装の場合、1本の埃でも目立つので大変です。
出来るだけきれいな机で早く乾かします。
それでも、少しは付くので、気付いたらピンセットで取り除きます。
取り除いた部分が傷になるので、最初の研ぎ出しはこの傷が取れるようにペーパー掛けします。
このペーパー掛けが一番難しいです。やりすぎるとクリアコート面より深くなるし、浅いと傷が残る。特に角の部分はやりすぎ注意です。
耐水ペーパー2000番
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コンパウンド 細目
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コンパウンド 極細
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セラミックコンパウンド
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コーティングポリマー
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一回研ぎ出し後に再度クリア吹き
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普通は、一度研ぎ出しで細めコンパウンドまで研ぎ出してから、再度クリアーを吹きます。
コーティングポリマーは一番最後にだけ行います。コーティングしてしまうと塗料がのりません。
最初の研ぎ出しで完了する場合もあります。
クリアをしっとりするまで吹くと、それだけで光沢面が出来ます。
厳密にみると、研ぎ出しした光沢面とエアブラシでつや吹きした塗面では質感が少し違います。
研ぎ出しした面は表面が平らになっているものの、コンパウンドの傷が残ります。
一方、クリア吹きで終わると塗面はクリアの膜で覆われるので、ミクロの傷は残りませんが、重力やエアブラシの空気圧で波打つので鏡面が平坦になりません。
このあたりは好みだと思います。
私の場合は、クリア吹きで埃や傷がなければ次の研ぎ出しは行いません。
でも、たいていの場合、一つは埃が付いているので、再度研ぎ出しします。
セラミックコンパウンドとコーティングポリマーは優秀
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研ぎ出しの最終段階で使うコンパウンドは出来るだけ良いものを使用します。
ここで仕上がりが決まってしまうので、粒子の硬さや細やかさを追求したいです。
おすすめはクレオスのセラミックコンパウンド
粒子も細かく、硬度も高いのですぐに磨けます。
さらにコーティングポリマーを使うと綺麗で丈夫な光沢塗面が仕上がります。
コーティングポリマーなどのワックスは塗面を保護して、指紋などの汚れがつきにくくなります。
つやつやにするのはカーモデルの醍醐味ですね
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普段、つやの無いミリタリーモデルを専門に作っているので、つやつやの塗装は得意ではありませんが、
やってみると、はまります。
ミリタリーモデルにはないカーモデルの醍醐味だと思います。
自作デカール用紙なども含め、ツールや塗料も改良されているので、以前よりずっと作りやすいなと感じました。
今度は本格的なスケールカーモデル、スーパーカーのようなモデルに挑戦したくなりました。
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