いりこのにゃらつめ

俳句ポスト、俳句生活の作品を投稿していこうと思います。

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俳句ポスト・俳句生活の作品をまとめてみました。

せーたーとまぶたのくろをくぐりましょう 掌からこぼれた蜜柑てのひらに おかんおとん余寒の空もありがとう わたくしす波紋ととどく囀を 山の傷は山の涙や山笑う しりとりのおわりおぼろげみなみかぜ 八月の傘にいるみーんなシアワセ 短夜の紐で束ねる紐の束 太陽に溺れている蜂否琥珀 ちちははの記憶を薄暑に干せたなら 後の月氷にあふるるウヰスキー

    • 柘榴まだ私の中にある悪夢

      俳句生活9月の兼題「石榴」 結果は人選。夏井いつきさん、有難うございました。 「石榴」といえば、西東三鬼の名句 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落とす 真っ先にこの俳句を思い出すのではないだろうか。 この俳句は実際の景らしく、三鬼が神戸の洋館、 通称「三鬼館」に棲んでいた頃、 隣人のワシコフ氏を描いたものらしい。 大男のワシコフ氏がコミカルに石榴を落とす風景だ。 そんなことも俳句にしてしまうとは、 三鬼の着眼点はすごいとしかいいようがない。 三鬼は俳句の他にエッセイも面白

      • 色鳥もさみしい記憶まあだだよ 

         俳句ポスト八月の兼題「色鳥」でした。 結果は並選。 下五の「まあだだよ」は黒澤明の映画を思い浮かべての斡旋。 内田百閒の随筆を下敷きに作成されたこの作品。 なぜか同窓会のシーンが記憶に残っている。 日本の駅を延々と暗唱している人は、本当に覚えたのかな。 黒澤明ならやりかねない。 所ジョージの演技もよかったなぁ。 黒澤明はアクション映画のイメージが強い。 「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「乱」 しかし、私はヒューマンドラマも結構好きなのだ。 「静かなる決闘」「赤ひげ」「生き

        • 文字に苔溢れる遠き墓参

          俳句生活八月の兼題「墓参」の俳句。 「苔」って季語なの?これは季重なりかな??と思い、検索を実行。 うーーん、「苔の花」「苔茂る」「苔青し」は夏の季語のようだが、 「苔」はどうも季語ではないようだ。 なかなか難しい。 俳句の反省は「遠き」が抽象的過ぎたか。

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