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中学受験 「勉強する」って何してる? 子どものタイプで違うから選ぶ塾も違う

 小6長男と小4長女の中学受験。この2人、勉強に関してタイプが真逆です。算数得意、考えるのが好きな兄と、国語得意、書くのが好きな妹、それぞれの日々の家での勉強と塾選びについて。

理系男子と文系女子?

 長男の塾選びまでの経緯は以前の記事で書きました。その時ちらっと書きましたが小4の妹は現在別の中学受験塾に通っています。兄妹で別々の塾にした理由は、2人があまりに勉強についてタイプが違ったからです。

 長男、塾のテストを受けるまで気づかなかった程度なので、いわゆる小さい頃から数字好き!とかの天才タイプでは全くないですが、算数は得意科目です。塾のテストでもだいたい算数が1番よい。
 そして絶対的に苦手な科目は社会。算数と社会の偏差値差が30なんてテストもあるくらい。
点数差じゃなくて偏差値差ですよ、ある意味すごいです…。
 あと、漢字も超苦手です。社会のテストも1、2問は必ず漢字で間違えています。もったいない。

 そして一方の妹。算数に関しては、長男とのあまりの違いに最初はかなり不安になりました。例えば、数字の位の概念とか、初歩的な時間の計算とかで考え方が理解できず、つまづいてしまうのです。長男には全くなかったことでした。塾が違うので長男との比較はできませんが、通っている塾の成績でいうと、算数の成績は平均点に届くか届かないか、といったところです。
 一方で、国語は得意で、漢字も読解もだいだいよくできる。塾のテストでも国語だけはトップクラスです。中学受験塾に入るまでにくもんに通っていて、国語は小学校卒業レベルまで終わっていたので、漢字もなんなら長男よりできます。

問題演習の兄とノートにまとめる妹

 そんな2人の子供たち、家でどんな勉強をしているか。

 長男はひたすら問題を解いています。まずやるなら算数。問題を解いている間は集中できています。彼にとって勉強とは「考えること」。他の科目でも、過去問解いたりするのは楽しいみたいです。
 それ自体は間違ってないし、いいことでもあるのですが、その分、暗記や習ったことをノートにまとめて考えを整理する、ということが全くできません。何より「字を書く」こと自体が嫌いなのです。当然字もめちゃくちゃ汚い…。
 6年生になった頃からさすがにこのままではまずいと思ったのか、漢字については少しずつ書いて覚える、ということにも取り組めるようになってきましたが、遅すぎです。入試まで、漢字は苦手なままでしょう。やればその分得点になるところなのにもったいないな、と親から見ると思うのですが、今さらですよね。
 社会は習ったことをまとめる、といった作業を全くやらないので、なんだか知識がばらばらで整理されていないな、と感じます。それでもSAPIXの圧倒的な演習量をこなすうちに、おぼろげながら全体がまとまってきているような気もする今日この頃です。最後どこまで追い上げができるのか、社会の出来が入試の結果に直結しそうなのが長男です。

 そして妹。
 長男とは違う、大手塾ではない、面倒見の良い小規模塾に通っているため、家でやらなければならない宿題はほとんどなく、家庭学習は国語と算数のプリントを毎日一枚ずつやるくらい。
 毎日コツコツ系はきちんとやるタイプなので、プリントはたまにサボりつつも、ちゃんとやってます。算数はたまに分からない問題があるとキレたり泣いたりしていますが、それでも基本的な計算や小問が中心の毎日のプリントはたまにヒントを伝えるくらいで、自力でできています。
 その他、「書くこと」が好きな子なので、塾で習ったことをノートにまとめる作業を自ら進んでやっています。これは長男には全くなかった!理社で習ったことをまとめ直したメモ帳みたいなのを楽しそうに作っています。ただ、これが実際の成績に結びついているかというとまだ微妙なところ。こういうコツコツした勉強はきっといつか実を結ぶと思うので、このまま続けてもらいたいと思います。

子どもによって違った塾選び

 そんな真逆の2人なので選んだ塾も違いました。

 兄、長男の方は、志望校が難関校だったこともあり、なかば勢いで決めたのがSAPIX。親のフォローが必須ともよく言われますが、我が家はノーフォローです。プリント整理は一応やってますが、かなり適当。
 そんなでもなんとかSAPIXに対応できているのは、前記事でも書きましたが、算数が得意で親のフォローが不要だったからです。算数に関して授業の中で理解してきてくれるので、家で宿題をするのにも、基本的に自力でできています。
 他の科目は手助けしようとしたこともあったのですが、本人が拒否するので、結局ノーフォローでここまできています。
 ちなみに入塾時から、SAPIXの中での立ち位置はほぼ変わらず、です。もちろん、テストによって上下はありますか、急激に成績が上がったとか下がったとかなくほぼ一定。なので、少なくとも授業にはついていけてはいるんだろうな、と思っています。

 妹の塾選びは、まず兄と同じSAPIXはないな、というところから始まりました。難関校狙いでもなかったし、SAPIXの授業に彼女は自力ではついていけないだろう、と。かと言って親がつきっきりでフォローする、という気もないので、早々にSAPIXは選択肢から外しました。
 そこで1番の選択肢となったのが、長男の塾選びのときに説明会には行っていて、印象のよかった小規模塾。改めて説明会を聞きに行って、やはり彼女にはここがいい!と思い、小4の4月から入塾しました。
 ここの塾が良いと思った1番の理由は、基本的に勉強は塾の中で完結してくれて、親が見る必要がないこと。兄同様、妹の長女の方も、親が一緒に勉強するということが嫌いなタイプな上に、親の方にも伴走する気はないので、この面倒見の良さは塾を決める1番のポイントになりました。
 また、半年ほど通ってみて長女にとってよかったな、と思っているところは、土曜に行う算数演習。毎週土曜に自由参加の算数の時間があり、その週に習った算数の問題演習に個人で取り組み、全部正解できたら帰れるというものです。もちろん分からなければ質問してヒントをもらうことができます。
 長女の苦手な算数に関して、授業の復習を塾でできるのは本当にありがたい。「全部できたら終わり」というシステムなので、その日の終了時間で、今週の単元はできたんだなとか、ちょっと苦手だったんだな、ということが親のほうでもなんとなく分かります。

 同じ両親なのにこんなに違う2人の子どもたち。特に妹の方については、塾は本人や親が家ではできない部分や、苦手な部分を補ってくれる仕組みがあるかどうか、というところが塾を選ぶ時のポイントになりました。ちなみに長男の苦手な社会の暗記は、小6の後期から始まるSAPIXの単科講座で鍛えられているところです。
 ご家庭によっては、苦手部分のフォローは、個別指導や家庭教師をお願いしたりできるのでしょうが、我が家には通常通っている塾以外に課金する気も金銭的余裕もない!ので、塾選びは重要だったな、と思っています。

 長くなりましたが、ひとことに「勉強する」といっても中身は全然違う、だからこそ、塾選びも違ったよ、という話でした。

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