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こんな本はいかが㉟ 幕末・維新 シリーズ日本近現代史① 井上勝生

読んで見たが、なかなか濃い一冊でした。
ペリー来航から200ページ弱で明治維新まで突っ走るのだが、個人的にはペリー来航時の江戸幕府の交渉が勉強になりました。
「幕末の江戸幕府=不平等条約を結ばされた=対外対策に対し弱腰だった」という単純なイメージが自分にこびりついていたのですが、本書によると、あれやこれや話術を駆使して、また当時知りうる世界情勢の知識を可能な限り駆使して、対米/対露/対英交渉などを弱い立場ながらどの国にも譲歩せず、またどこに肩入れするでもなく、薄氷を踏むかのようにギリギリのところを切り抜けていったことがわかります。
(本書では「等距離外交」と表現されています) 
太平の眠りを覚ます〜なんて市民には揶揄されていましたが、当時の幕府官僚はどなたも本気で闘っていたのだなぁというのが伝わってきます。

正直、難しくて理解してないところも多々ある一冊でした💦もっと勉強しよう…

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