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ゆっくり夢日記 「寝室のハルピュイア」2014.01.14

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記録

2014.01.14
化粧が好きなハーピィを飼っている。このハーピィは人見知りで私以外の人を見ると布団に隠れてしまう。私が部屋を出ていこうとするととても嫌がる。ハーピィに手を握られると黒く汚れる。 

詩「寝室のハルピュイア」

2014.01.14
私は寝室で化粧が好きなハーピィの美少年を飼っている。
桃色の髪に南国の鳥のような翡翠色の翼、翼と同じ色の瞳は大きく良く光を集めた。華奢で薄っぺらい腰部あたりから生える羽毛は光の加減で紫色に見える不思議な体毛だった。しなやかな躯に猛禽の手足を持ち極彩色の羽を持つ少年はどこか冒涜的で始祖鳥を思わせた。

彼は自信に溢れた面構えをしているのに、人見知りで私以外の人を見ると布団に隠れてしまう。正確には私以外の人間を汚らわしく思っているらしく、視界にすら入れたくないらしい。
彼は今日も毛布を被りながら、象牙色の爪に真黒な粉を塗り手繰っている。
彼らにとって手足を黒く塗ることがお洒落なのだ。
今日も上手く飾れたようで機嫌よさそうに鼻歌を歌っている。

さて、そろそろバイトの時間だ。
私が部屋を出ていこうとすると彼はとても嫌がる。
散々わがままを言って引き留めようとする。彼が強く手を引くと黒い粉がべったりと手に付く。そのまま布団へ引き込まれて腕を黒く塗られた。
「ラギアちゃんを置いていかないで」と泣きそうな声で言う。
観念して布団に一緒に入り彼の身体を抱きしめると嬉しそうに私の胸に頬ずりをしてくる。

今日もバイトは遅刻だ。


今回は夢に出てきたハーピィ、ラギアちゃんを描いてみました。

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