ゆっくり朗読 「河川敷の庭園」2020年7月13日
朗読動画
https://www.youtube.com/watch?v=cOTVDFidor0&t=5s
記録
7月13日
ここは何度か訪れた庭だ。川の方に降りると様々な見たことのない蘭や多肉植物が植えてある。誰かの庭なのか?手入れされているようにも手付かずのようにも見える。月下美人のような葉を持ち帰ろうと考えていると階段を少女が降りてきた。様子を見ていると水をやったりしてる。立ち去ろうか迷ったが、この花は何?と話しかけてしまった。白いワンピースに青い花が小さな柄で描かれている。黒いロングヘアーの美しい少女。
「これはなに?珍しいね」「これは●●」「これも、見たことない」「これは●●よ」
しばらく案内してもらって打ち解けた。少女の父親と思われる人がやってきて花の世話をし始めた私は少女に聞く「ねぇ、また来ていい?何曜日何時なら君と会えるの?」「やくそくはできないの」「そう、ざんねん、じゃあ同じ時間に毎日訪れるよ」「だめ、お父さんが嫌がるから、私の電話番号教えるから耳を貸して」「メモを取るよ」「違うわ、しっかり覚えて、簡単だから覚える方がいい」メモを探すが見当たらないiPhoneもバグってメモれない「いい、覚えて、03.44444。簡単でしょ、お父さんにバレてはダメよ」
彼女の兄が私に声をかける「父さんにバレたら大変だぞ」
詩「河川敷の庭園」
7月13日
ここは何度か夢で訪れた事がある庭だ。
川に隣接した階段を降りると様々な見たことのない蘭や多肉植物が植えてある。
毎回、誰かの庭なのか?と思い彷徨う。
手入れされているようにも手付かずのようにも見える。
月下美人のような葉を持ち帰ろうと考えていると階段から少女が降りてきた。
この庭で人と会うのは初めてだ。
様子を見ていると水をやったりしてる。
立ち去ろうか迷ったが、この花は何?と話しかけてしまった。
白地に小さな青い花柄のワンピース、黒いロングヘアーの美しい少女。
「これはなに?珍しいね」
「これは○○」
「これも、見たことない」
「これは○○よ」
しばらく案内してもらって打ち解けた。
少女の父親と思われる人がやってきて花の世話をし始めた。
私は少女にそっと耳打ちする。
「ねぇ、また来ていい?何曜日何時なら君と会えるの?」
「やくそくはできないの」
「そう、ざんねん……じゃあ同じ時間に毎日訪れるよ」
「だめ、お父さんが嫌がるから、私の電話番号教えるから耳を貸して」
「メモを取るよ」
「違うわ、しっかり覚えて、簡単だから覚える方がいい」
そうは言われたもののメモを探す。だが見当たらないiPhoneもバグってメモれない。
「いい、覚えて、03.44444。簡単でしょ、お父さんにバレてはダメよ」
彼女の兄が私に声をかける「父さんにバレたら大変だぞ」