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舞台「戦国送球〜バトルボールズ〜」観劇レポート

お世話になっております。
今回は2022年2月23日(水)から27日(日)の期間、渋谷のCBGKシブゲキ!!にて行われた、
ソフトボイルド主催「戦国送球〜バトルボールズ〜」の感想を綴ります。
元々、応援している宮沢小春さんが出演されるということで観劇したんですが、想像以上に面白かったので、舞台レポと宮沢小春さんについて、分けて書きます。

あらすじ

関ヶ原高校ハンドボール部はかつて名門のハンド部だったが、野球・サッカーの人気により部員が激減してしまい、弱小ハンド部に成り下がってしまった。学校側からはいつ廃部にするか検討されている。そんな弱小ハンド部のマネージャーになった竹林未来は、なんとかチームを強くして廃部を免れられないか考えていた。
ある日の帰り道、未来はヤンキー達に絡まれてしまう。その瞬間、雨も降っていないのに大きな雷が落ちてきた。雷の中から和服を身に纏った男が現れ、瞬く間に未来をヤンキーたちから救い出す。

その男は「真田」の姓を名乗る戦国武将だった。

ハンドボール×戦国時代!!戦国モードによる殺陣とハンドボールの融合!!ソフトボイルドが挑む激熱スポ根エンターテイメント!!

公式ブログより引用

舞台レポ

当初は千秋楽の1回のみの参加の予定でしたが、急遽時間が空いたので、当日に初日のチケットも取り、現地へ。

正直、ごめんなさい!前情報や告知では怪しさ満点だったと言いますか…
ハンドボールと戦国時代・殺陣を組み合わせるって、今時打ち切りマンガでも描かないくらいぶっ飛んだ設定だなと思っていたんです。
宮沢小春さんの初舞台を目に焼き付けるのと合わせてストーリーも楽しめたらいいなというくらいの気持ちで臨んだら、逆にしてやられました。

初日は上手側最前、千秋楽は中央5列目くらいだったんですが、
初日は舞台が近く、やはり宮沢小春さんを中心に目で追ってたこと、千秋楽は真ん中で舞台全体が見えたことから、それぞれで舞台の見え方がガラッと変わりました。その辺も併せて書いていきます。

開演前、ソフトボイルドの4人が出てきて前説。前説のみ写真撮影、SNSアップOKとのことで、たくさんポーズをとってくれました。

初日。

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千秋楽。

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諸注意の後、4人がはけて舞台が暗くなり、開演。

最初に印象的だったのがオープニングでした。
西本りみさんが歌う主題歌の「飛車」に合わせて、背後のモニターに役柄・役者紹介と共に出演者が登場。サビでは女性キャストによるダンスが見られました。

観劇経験が少なく分からないんですが、以前「家庭教師ヒットマンREBORN!」の2.5次元舞台を観に行ったことがあって、その時も主題歌に合わせて紹介やダンスをされてたので、これは2.5次元舞台によくある演出ってことなんですかね?(今回の戦国送球が2.5次元舞台かどうかは置いといて)
でもこの演出、やっぱりアニメのオープニングでワクワクするのと同じで、
「これから始まるぞー!」感が強くて好きです。
主題歌の「飛車」がこれまた往年のジャンプアニメを彷彿とさせてたぎるんですよね。
この主題歌が最後のクライマックスのシーンにも合わせて流れたんですが、それも実にアニメっぽい、定番だけど熱い演出でした。

武将がタイムスリップしてくる等、ストーリーの展開や設定の関係上、どうしても生まれてしまうのがご都合主義。仕方のないことではあり、最初はこの盛り込みまくった設定、どう調理するんだ?と懐疑的な目で見ていましたんですが、登場人物がメタ的に触れることでそれが和らぎ、スッと入ってきた印象を受けました。
同様に、ボールさばきを極めると刀に見えて殺陣をしているように見える「戦国モード」も”そういうもの”なんです、と決めた上で観客に提示していたので、こちらも「ああ、そういうものなんですねw」と納得しちゃいました。

やはり見どころは何といっても試合ではないでしょうか。
シンプルにハンドボール、迫力がありました。初日の上手ではわかりづらかった部分が千秋楽正面ではよく見え、特にキュッというシューズと体育館の床が擦れる音を合図に、コートを回転させて客席に向かってシュートを放つ演出は圧巻でした。
シュートの時は実際にボールを投げているわけではないものの、ジャンプとフォームはプロに籍を置いている高田舟さんの指導が入っていたこともあって、本物そのものだったと思います。

殺陣については、詳しくないので踏み込んだことは言えませんが、メイキングを見るとゆっくり動きと音を合わせるところから練習が始まって、本番のあのスピードに仕上げるとなると、相当な稽古量だったことが伺えます。

途中、日替わりゲストのシーンでは、閑話休題なのか、それぞれのゲストがその日ごとに自由にやってましたね(笑)
日替わりゲストの発した言動に合わせて、周囲もキャラを忘れないように設定に乗っかるんですが、途中からどうでもよくなってきて素で喋ったり笑ったり。
気を張り詰めるシーンが多い中でほぼアドリブのような味付けがあることで、長時間の観劇でも疲れることなく見られました。

簡単に勝てないストーリーというのも高評価ポイントでした。スポ根でもなんでもそうですが、ご都合主義で勝てちゃうとやっぱりどうしても気分が白けてしまうので。

あとは主人公たちだけではなく、チームメンバーにも必ず1回はスポットが当たっていたのが良いなと。
かなりの人数がいる中、それぞれのキャラを立たせて活躍させるのは、脚本作りの時に苦労されたと思います。
個人的お気に入りは、大橋篤さん演じる為近先輩。先輩らしくない、ヘラヘラしてるんだけれども周りの人のことをよく見ていて、部員の緩衝材になるような人柄が共感しました。地区大会決勝で1人だけ「戦国モード」が使えず泣き崩れるんですが、最後の最後で刀を出して敵エースの石田三矢の攻撃(=シュート)をキーパーとしてセーブするのは、ベタだけど激アツでしたね!

まとめると、設定をうまく活かした、王道であり、新感覚スポ根ステージでした!

役者・宮沢小春さん

いやあ、素晴らしかったですね・・・

初日はこはちゃんの一挙手一投足を覚えておきたいと、フォロワーさんに倣ってメモを書いてみたのですが、

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ほぼかわいいしか書いてなかった・・・
どうやら僕には高尚な考察ブログは書けないみたいです。

観劇後のツイートも、

このことで頭が一杯だったので仕方ありません。

周りが舞台経験者の中、今回が初舞台。
しかも他の3期生や知っている人がいない現場ということで、大変だったことも多かったことでしょう。
いわゆる”外”のお仕事だったと思いますが、そんな中でも堂々と演技をしている宮沢小春さんが見られて幸せでした。

今回宮沢小春さんが演じた中井杏里という役は、クールな一面もあるけどハンドボールに対しての熱意が強いマネージャー。
IDOLY PRIDEで演じている白石沙季と共通点がありつつも、部員に対して大きく声を荒げる場面があったりと、強気な一面を持つキャラクターでした。

初日では、上手側に寄ってくる場面がありまして、マネージャーとしての佇まいが指の先まで見ることができて……そのシーンではとあるキャラの秘密を告白する場面だったんですが、不安げな様子と少しワクワクするかのような儚げな表情が見られたのは忘れられません……

香盤表での位置が真ん中より上だったこともあり、セリフも少なくなく、いろんな表情が見られました。
特に、セリフが無くスポットが当たっていない時の演技。
具体的には試合中の応援での振る舞いなんですが、
自陣の点数が入ると喜びフフンと言いたげな表情を浮かべ、相手に点数が入ると悔しそうで少し焦りの表情をするんですよ。
脚本・演出で小早川秀春役の加藤光大さんも自身のLINE LIVEで、
「絶対お芝居が好きな芝居してて、めちゃくちゃオフ芝居素敵でしたね。向上心しかなくて、日を追うごとに良くなってました。」
とおっしゃっていました。

そのLINE LIVEや初日のトークショーで加藤さんはさらに、
「『(杏里はクールなキャラなのに)私、勝った時にどうしても喜んじゃって…』と相談を受けて、これは初舞台でするやり取りじゃない、高度なんですよね、安土桃山をまとめていました。」
「あの子終わったあと裏袖で頭クラクラしててね、気持ち入れ過ぎて倒れそうになっててね、そのくらい熱演してたんですよ。」
「ぜひ今後もお芝居やってくれると嬉しいですよね、ちゃんとマネージャーしてましたよ。」
と話しており、自分のことじゃないのに嬉しくなって、心の中で最大級の賞賛と喝采を送ってましたね。

初日でもそれはもう十分な完成度だったんですが、舞台特有の響く発声がどうしてもやりづらそうでした。
ですが、千秋楽ではそれが少し良くなって、初日よりも”宮沢小春”成分が抜けて中井杏里になっていたなと、公演中での成長も感じることができました。これぞ舞台の醍醐味・・・!

先述のトークショーでは周りからの褒め言葉に対して、いやいやそんなことありませんと言わんばかりに手と首をブンブン振ってるのがこはちゃんの人柄の良さがにじみ出ててニヤニヤ。

最終日では、

少しうるんだ瞳が、それまでの努力を物語っていました。
そして、これからも宮沢小春さんを応援していきたいと思わせてくれました。

改めて、宮沢小春さんをはじめとするキャストやスタッフの皆さん、
素晴らしい舞台を本当にありがとうございました!

3/6(日)までなら配信が間に合うみたいなので、気になった方は下記リンクから是非。

宮沢小春さん推しは見ておかないと後悔しますよ!

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