佐藤可士和展
に行ってきました。
緊急事態宣言により残念ながら4/25以降中止になってしまった本展示ですが、なんとか滑り込みで入れました。
会場出口になんと佐藤可士和さんご本人がいたのが衝撃でしたが、暗がりに目立たないよう来場者の様子を見守っている姿が印象的できした。
感じたこと
「社会彫刻」というのはヨーゼフ・ボイスの提唱した概念で、絵画や音楽だけでなく芸術の概念を拡張し、人間のいかなる営みもそこに創造的意思があれば芸術活動であり、未来のために社会を彫刻していこうという考え方です。
もちろん佐藤可士和さんの作るロゴやポスターそれ自体のデザインのクオリティが高いのが言わずもがなですが、それ以上に今回の展示で感じたのが、我々の日常に「佐藤可士和」という存在が既に深く刻まれているのだということです。
- ユニクロ・GUの店舗数は2021年2月末に世界で3,627
- TSUTAYAは1400店舗以上
あり、セブンイレブンに至っては2021年3月時点で国内で21,143店あります。
楽天で買い物をするとしても、三井物産と取引をするとしてもそこには「佐藤可士和」の存在があります。
デザインとアートは別のものであるという考え方は既に一般化していると思いますが、ここまで社会に深く刻み込まれ、浸透した佐藤可士和氏のデザインワークはまさに社会彫刻と言えるのではないかと思います。